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カモメ科

ワシカモメ [鷲鷗]

Larus glaucescens

大きさ : 全長約64cm
観察時期 : 11月~3月

北太平洋から飛来する灰色翼の大型カモメ

チドリ目カモメ科に属する大型のカモメで、和名は太く力強い嘴がワシを連想させることに由来します。北太平洋沿岸で繁殖し、日本には冬鳥として渡来します。他の大型カモメ類と異なり、初列風切が灰色で翼先端に黒い模様がないのが最大の特徴です。近縁種との交雑が多く見られ、北海道ではオオセグロカモメとの雑種も報告されています。成鳥の羽色になるまでに4年を要する「4年カモメ」の一種です。

  • 分類
  • 英名
    Glaucous-winged Gull
  • 大きさ
    全長約64cm
  • 羽の色
    雌雄同色で、背中と翼の上面は青灰色です。初列風切は灰色で、他のカモメ類に見られるような黒い翼先端がありません。頭部から胸にかけては白色で、冬羽では頭部から頸部に灰褐色の小斑が現れます。嘴は黄色で太く大きく、下嘴先端にやや膨らみがあり赤い斑点があります。虹彩は黄色。眼瞼は赤色。足はピンク色です。幼鳥は全身が灰褐色で一様に淡い色合いをしており、嘴は黒褐色です。
  • 寿命
    野生下で約15年(最長記録は37年以上)
  • 保全状況
    指定なし

シベリア東部、カムチャツカ半島、アラスカ、アリューシャン列島、カナダ太平洋沿岸で繁殖します。非繁殖期は繁殖地付近に留まる個体と南下する個体に分かれます。日本には冬鳥として主に北海道から本州中部にかけて渡来しますが、関東以西ではまれです。北海道利尻島では繁殖行動の記録もあります。

ワシカモメの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

海上、海岸、沿岸の岩礁、砂浜、港湾、河口、内湾など海に近い環境に生息しています。遠浅の海岸や漁港を好みます。

  • 行動・習性

    海上や海岸の上空をゆっくりと羽ばたきながら群れで飛び、餌を探します。地上では両脚を交互に出して歩きます。ムラサキイガイなどの貝類を上空から岩の上に落として殻を割る行動が観察されています。他のカモメ類やウミネコと混じった大きな群れで過ごすことが多いです。繁殖地では50〜100番ほどのコロニーで営巣し、大規模なものでは5000番に達する集団営巣地も知られています。つがいは複数の繁殖期にわたって同じ相手と番うこともあります。

  • さえずり

    「ニャーオ、ニャーオ」「グァ、グァ、グァ」「クワー」など他の大型カモメ類と似た声で鳴きます。飛翔中に鳴くことが多いです。普段はあまり頻繁には鳴きません。

雑食性で、魚類、ムラサキイガイなどの二枚貝、甲殻類、ウニ、ヒトデ、イカなどの海産動物を食べます。小型の鳥類の卵や雛、小型哺乳類を捕食することもあります。港では漁船のおこぼれや残飯も食べ、ごみ処理場にも飛来する機会主義的な食性を持ちます。

繁殖期は5月中旬〜6月下旬です。海岸の岩場や島嶼の地面に草、海藻、コケなどで浅い椀形の巣を雌雄で作ります。1巣卵数は2〜3個で、卵は淡緑灰色に暗褐色の斑紋があります。雌雄交替で約26〜29日間抱卵します。雛は孵化後2日ほどで巣を離れますが近くにとどまり、両親から給餌を受けます。約37〜53日で初飛行し、その後約2週間でコロニーを離れます。性成熟は4歳以上です。

学名
Larus glaucescens
英名
Glaucous-winged Gull
渡り区分
分布
シベリア東部、カムチャツカ半島、アラスカ、アリューシャン列島、カナダ太平洋沿岸で繁殖します。非繁殖期は繁殖地付近に留まる個体と南下する個体に分かれます。日本には冬鳥として主に北海道から本州中部にかけて渡来しますが、関東以西ではまれです。北海道利尻島では繁殖行動の記録もあります。
生息地
大きさ
全長約64cm
寿命
野生下で約15年(最長記録は37年以上)
珍しさ
ときどき見かける
冬季の北海道や東北地方の漁港、海岸で観察できます。セグロカモメやオオセグロカモメの群れの中に混じっていることが多いので、1羽ずつ丁寧に確認しましょう。翼先端が灰色で黒い部分がないことが最大の識別ポイントです。太く大きな嘴とピンク色の足も重要な識別特徴です。シロカモメとの識別では、背中の灰色がワシカモメの方がやや濃い点に注目してください。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合