レンカク [蓮角]
Hydrophasianus chirurgus
蓮の葉の上を歩く熱帯の水辺の妖精
チドリ目レンカク科に属する水鳥で、和名の「蓮鶴」が示すとおり蓮の葉の上を軽やかに歩く姿が印象的です。非常に長い足指と爪を持ち、体重を分散させることで水面に浮かぶ水生植物の上を歩行できます。夏羽と冬羽で大きく外見が変化し、夏羽では長い尾羽が伸びて華やかな装いになります。一妻多夫の繁殖習性を持ち、オスが抱卵から子育てまでを一手に担う「イクメン鳥」としても知られています。レンカク科の中で唯一渡りをする種です。日本では迷鳥として稀に記録される珍鳥ですが、南西諸島ではほぼ毎年の渡来が確認されています。
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分類
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英名Pheasant-tailed Jacana
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大きさ全長約43cm
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羽の色
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寿命野生下で約6-10年
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保全状況指定なし
インド、中国南部、台湾、東南アジア、フィリピンなどで繁殖し、北方の個体はインドネシアやマレーシアなどに渡って越冬します。日本には迷鳥として本州、四国、九州、南西諸島でまれに記録され、南西諸島ではほぼ毎年渡来しています。夏から秋の記録が多いですが、越冬例もあります。
蓮やスイレンなどの浮葉植物が茂る湖沼や湿地、池などの淡水域に生息しています。水草の豊富な浅い湖沼を特に好みます。
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行動・習性
長い足指を広げて蓮やスイレンの葉の上を軽やかに歩き回り、餌を探します。飛翔力が強く、レンカク科では唯一渡りを行う種です。一妻多夫の繁殖習性を持ち、メスは複数のオスと番いを形成し、オスが抱卵と育雛を全て担います。雛は早成性で孵化後すぐに動くことができます。オスは危険が迫ると雛を翼の内側に挟んで運搬することができます。
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さえずり
飛翔中や警戒時に「ビービー」「ピーピー」と高い声で鳴きます。繁殖地では縄張り争いの際に盛んに鳴き声を発します。
水面や浮草の上にいる昆虫を主に食べます。また水中のカエル、小魚、貝類、甲殻類などの無脊椎動物も捕食します。植物の種子なども食べる雑食性です。
繁殖期は地域により異なり、雨季の始まりに合わせることが多いです(中国北京では6〜8月)。一妻多夫で繁殖し、水上の浮葉植物の上に水草を薄く積み重ねた皿形の巣をオスが作ります。1巣卵数は4個で、抱卵は全てオスが行い、約26日で孵化します。メスは1つの巣に産卵すると次のオスを探し、繁殖期を通して7〜10の巣に産卵します。雛は早成性の離巣性で、オスのみが世話をします。