リュウキュウサンショウクイ [琉球山椒喰]
Pericrocotus tegimae
ピリリと辛い声で鳴く南国のスリムな鳥
リュウキュウサンショウクイは、スズメ目サンショウクイ科に属する鳥で、サンショウクイの亜種または独立種として扱われています。名前の由来は「ヒリリヒリリ」という鳴き声が山椒を食べてピリリと辛いと感じた時の声に聞こえることからつけられました。もともとは南西諸島や九州南部を中心に分布していましたが、近年は温暖化の影響もあり分布が北上を続けており、関東地方でも観察されるようになっています。尾が長くほっそりとしたスマートな体型が特徴的な鳥です。
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分類
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英名Ryukyu Minivet
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大きさ全長約20cm
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羽の色
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寿命野生下で約3-5年
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保全状況指定なし
日本の九州南部から南西諸島にかけて分布する固有亜種です。近年は分布が北上しており、中国地方、四国、九州全域で留鳥として生息するほか、関東地方などでも越冬個体が記録されています。
森林を主な生息地としますが、沖縄島では緑地の多い市街地でも生息し、住宅街での繁殖例も知られています。高い木の樹冠部を好んで利用します。
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行動・習性
小規模な群れで行動し、木の上方を活発に飛び回ります。翼をはばたいては止めるという動作を繰り返し、波状の軌道を描いて飛びます。樹冠部で採餌することが多く、地上に降りることはめったにありません。枝に止まる際は縦向きになることがあります。
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さえずり
飛びながら「ヒリリヒリリ」「ピリリピリリ」と鳴きます。基亜種サンショウクイの「ヒリヒリン」に比べてやや濁った感じの声です。飛行中によく鳴くため、空から声が聞こえてくることが多いです。
動物食で、ガ、コガネムシ、アブなどの昆虫類やクモを食べます。木の枝や葉の間、または空中で飛びながら獲物を捕らえます。
繁殖期は4月〜7月頃です。広葉樹のよく繁った林の高い木の上方に、ウメノキゴケなどを使った精巧な椀状の巣を作ります。巣は小さく目立ちにくいです。卵は3〜5個産み、雌雄交代で抱卵します。