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キジ科

ライチョウ [雷鳥]

Lagopus muta

大きさ : 全長約37cm
観察時期 : 通年

氷河期から生き続ける高山の宝石

ライチョウは、キジ目キジ科ライチョウ属に分類される鳥で、氷河期の遺存種として約2万年前から日本の高山帯に生息し続けている貴重な存在です。国の特別天然記念物に指定されており、長野県・岐阜県・富山県の県鳥でもあります。季節によって羽色を変える換羽を行い、夏は岩場に溶け込む褐色、冬は雪景色に紛れる白色へと変化します。日本の生息地は世界のライチョウ分布の最南端にあたり、約2000羽弱が中部山岳の高山帯のみに生息しています。

  • 分類
  • 英名
    Rock Ptarmigan
  • 大きさ
    全長約37cm
  • 羽の色
    オスの目の上には赤い肉冠があり、繁殖期や興奮時に大きくなります。嘴は短く太いキジ型で、足指には羽毛が密生しています。夏羽のオスは頭から背・胸にかけて黒褐色で、腹部と翼の大部分は白色です。メスの夏羽は全体が茶褐色で、腹や翼は白色です。冬羽は雌雄とも全身がほぼ白色になりますが、尾羽は黒色のままです。翼は夏冬とも白色を保ちます。
  • 寿命
    野生下で約4-7年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定

日本では本州中部地方の高山帯(頸城山塊、飛騨山脈、御嶽山、乗鞍岳、木曽山脈、赤石山脈)のみに生息します。分布北限は新潟県の火打山、南限は南アルプスのイザルガ岳です。世界的にはユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北極海沿岸やアルプス山脈などに広く分布します。

ライチョウの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

標高約2500m以上の高山帯に生息し、ハイマツが優占する環境を好みます。繁殖期にはハイマツがパッチ状に分布し、周辺に風衝矮性低木群落がある環境を選びます。厳冬期は亜高山帯上部のオオシラビソやダケカンバの林で過ごします。

  • 行動・習性

    一年を通じて高山帯で生活する唯一の鳥です。普段はハイマツの中で身を隠し、朝夕や天候が悪い時に開けた場所に出て餌を探します。季節ごとに換羽して体色を変え、周囲の環境に溶け込む戦略をとっています。砂浴びを好み、登山道付近で砂浴びする姿も見られます。雛は母鳥の盲腸糞を食べることで腸内細菌を獲得します。

  • さえずり

    オスは繁殖期に「ゴァォー」「グエッ」と喉を鳴らすようなしわがれた声で鳴きます。カエルに似た声とも表現されます。メスは「クックックッ」「クゥクゥ」と鳴きます。

主に高山植物を食べます。春はガンコウランやコケモモの矮性常緑低木、夏から秋は矮性落葉低木の若葉・花・種子・実を食べます。冬はダケカンバの冬芽が主食です。春〜夏にはヒラタアブやガの幼虫などの昆虫も食べます。

繁殖期は5月〜7月です。メスがハイマツの根元などに窪みを作って巣とし、約6個の卵を産みます。メスのみが約3週間抱卵します。孵化後、オスは縄張りを解消し、メスのみが9月半ば〜10月頃まで雛の世話をします。一夫一妻が基本ですが、一夫二妻の例もあります。

学名
Lagopus muta
英名
Rock Ptarmigan
渡り区分
分布
日本では本州中部地方の高山帯(頸城山塊、飛騨山脈、御嶽山、乗鞍岳、木曽山脈、赤石山脈)のみに生息します。分布北限は新潟県の火打山、南限は南アルプスのイザルガ岳です。世界的にはユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北極海沿岸やアルプス山脈などに広く分布します。
生息地
大きさ
全長約37cm
寿命
野生下で約4-7年
珍しさ
めったに見られない
北アルプスの室堂平周辺が最も観察しやすいポイントです。5〜6月にはなわばりの見張りとして見晴らしの良い岩の上にいるオスを見かけることがあります。天候が崩れた時にハイマツの外に出てくることが多いです。登山時に登山道付近で親子連れに出会えることもありますが、近づきすぎないよう注意しましょう。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合