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ヨタカ科

ヨタカ [夜鷹]

Caprimulgus indicus

大きさ : 全長約29cm
観察時期 : 5月~6月、10月

枯葉に化ける夜の狩人

ヨタカは、ヨタカ目ヨタカ科に属する夜行性の鳥で、日本に飛来するヨタカ目としては唯一の種です。宮沢賢治の童話『よだかの星』の主人公としても知られています。全身が枯葉のような複雑な模様に覆われた見事な保護色を持ち、昼間は木の枝や地面でじっとしていると周囲に完全に溶け込みます。大きく開く口で飛びながら昆虫を捕まえる独特の採餌方法を持ちます。生息環境の減少から環境省レッドリストでは準絶滅危惧に指定されています。

  • 分類
  • 英名
    Grey Nightjar
  • 大きさ
    全長約29cm
  • 羽の色
    全身が暗褐色や褐色の羽毛で覆われ、黒褐色、赤褐色、薄灰色などの複雑な斑紋が入ります。この体色は樹上や落ち葉の上では保護色となります。頭部は大型で扁平です。口は非常に大きいですが嘴は小型で幅広い形をしています。翼は大型で先端が尖ります。オスは喉の側面と初列風切、尾羽外側に白い斑紋があり、メスではこれらが淡褐色で不明瞭です。
  • 寿命
    野生下で約5-10年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」に指定

中国東部、ロシア南東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季はインドシナ半島、インドネシア、フィリピンなどへ渡ります。日本では九州以北に夏鳥として飛来します。伊豆諸島や南西諸島では渡りの途中に旅鳥として見られます。

ヨタカの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

主に標高2000m以下の山地帯の森林に生息します。明るい落葉広葉樹林やマツ林を好み、地面が乾いた環境を好みます。渡りの時期には農地や都市公園でも観察されることがあります。

  • 行動・習性

    夜行性で、日没前後からの数時間が最も活発な採餌時間です。昼間は木の枝に対して平行に止まって休んでいます。羽音を立てずにヒラヒラと舞うように飛び回り、大きな口で飛翔性の昆虫を捕食します。巣の近くに敵が来ると、擬傷行動で敵の注意をそらして卵や雛を守ります。

  • さえずり

    「キョキョキョキョ…」と低い声で長く小刻みに鳴き続けるのが最も特徴的なさえずりです。この独特な鳴き声は、古くから「キュウリキザミ」「ナマスタタキ」などの別名の由来となっています。威嚇時には「フーッ」という声を出します。

動物食で、主に飛翔性の昆虫を食べます。ガ、ゴミムシ、ゲンゴロウ、カワトビケラ、カメムシなどを、大きな口を捕虫網のように使って飛びながら捕食します。

繁殖期は5月〜8月で、6月頃が産卵の最盛期です。巣材は使わず、林縁の地上に浅い窪みを作って直接産卵します。1回に1〜2個の卵を産み、抱卵期間は17〜19日です。雛は孵化後約15日で飛べるようになります。

学名
Caprimulgus indicus
英名
Grey Nightjar
渡り区分
夏鳥(伊豆諸島・南西諸島では旅鳥
分布
中国東部、ロシア南東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季はインドシナ半島、インドネシア、フィリピンなどへ渡ります。日本では九州以北に夏鳥として飛来します。伊豆諸島や南西諸島では渡りの途中に旅鳥として見られます。
生息地
大きさ
全長約29cm
寿命
野生下で約5-10年
珍しさ
めったに見られない
夜行性のため姿を見つけるのは難しいですが、夏の夕暮れ時に山地の林縁で特徴的な「キョキョキョ…」という鳴き声を聞くことができます。声は山間部でよく響くので、鳴き声を頼りに場所を特定しましょう。昼間は木の枝に平行に止まっている姿を偶然見つけることもありますが、保護色のため発見は困難です。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合