ヤマセミ [山翡翠]
Megaceryle lugubris
渓流に棲む白黒の大型カワセミ
ヤマセミは、ブッポウソウ目カワセミ科に属する日本のカワセミ類の中で最大の種です。白と黒の鹿の子模様が特徴的で、かつては「カノコショウビン」とも呼ばれていました。山間の清流に棲み、渓流のハンターとしてヤマメやイワナなどの魚を巧みに捕らえます。「一沢一番」と言われるほど広い縄張りを持ち、警戒心が非常に強い鳥です。1994年には80円切手の図柄にも採用されました。近年は護岸工事の影響で営巣地が減少し、一部地域では数を減らしています。
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分類
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英名Crested Kingfisher
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大きさ全長約38cm
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羽の色
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寿命野生下で約7-10年
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保全状況指定なし
東アジアからヒマラヤ山脈周辺にかけて分布します。日本では北海道から九州(種子島まで)の山間の渓流に留鳥として生息しています。
山地の渓流や湖沼の周辺に生息し、崖に突き出た枝や岩の上など見晴らしのよい場所を好みます。冬季には低地の河川や海岸近くまで降りてくることもあります。
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行動・習性
渓流や湖沼の崖に突き出た枝の上などに止まって魚を探し、獲物を見つけると急角度で水中にダイビングして捕らえます。ホバリング中に突然ダイビングすることもあります。非常に警戒心が強く、人の気配を感じると遠くへ飛び去ります。
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さえずり
「キャラッ、キャラッ」または「ケレッ、ケレッ」と鋭い声で鳴きます。飛翔時に「ケケケッ」と乾いた感じの声を連続して出すこともあります。
主にヤマメ、イワナ、オイカワなどの渓流魚を捕食します。そのほかカエル、サワガニ、水生昆虫なども食べます。
繁殖期は3月〜7月頃です。川岸の土手や土の断崖に深さ約1メートルの横穴を掘って営巣します。細かい土を敷いた上に4〜7個の白い卵を産みます。カワセミと同様の営巣方法ですが、川から離れた場所にも巣穴を掘ることがあります。