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キツツキ科

ヤマゲラ [山啄木鳥]

Picus canus

大きさ : 全長約30cm
観察時期 : 通年

北海道だけに暮らす緑色のキツツキ

ヤマゲラは、キツツキ目キツツキ科アオゲラ属に属する中型のキツツキで、日本では北海道にのみ生息する留鳥です。本州以南に分布するアオゲラとは同属の近縁種で、江戸時代には「しまあをげら」とも呼ばれていました。ユーラシア大陸に広く分布する種ですが、日本国内では北海道限定の鳥であり、北海道を代表する森林性の鳥の一つです。アイヌ語では「コロルセ」(木でコロローと鳴くもの)と呼ばれていました。

  • 分類
  • 英名
    Grey-headed Woodpecker
  • 大きさ
    全長約30cm
  • 羽の色
    頭頂から後頸にかけて灰色で、オスのみ額から前頭部が赤くなります。メスの前頭部は灰色で黒い縦斑があります。背や翼は濃い緑色で、上尾筒は黄緑色です。喉から腹部は淡い灰色で、顎の部分に黒い筋模様があります。アオゲラとの違いは、腹部に波状の縞模様がない点です。くちばしは灰黒色です。
  • 寿命
    野生下で約10年
  • 保全状況
    指定なし

ユーラシア大陸に広く分布しますが、日本では北海道に亜種ヤマゲラが留鳥として周年生息します。利尻島にも渡来し、色丹島や青森県、栃木県、新潟県でまれに迷鳥として記録があります。

ヤマゲラの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

北海道の平地から山地の針葉樹林や落葉広葉樹林に生息します。大きな公園や防風林でも見られ、冬季には人家の庭先に来ることもあります。

  • 行動・習性

    主に樹上で木々を移動しながら採食しますが、地上に降りてアリを掘り起こして食べることもあります。ドラミングで木の中の虫を探し出し、長い舌を使って捕食します。単独または番で行動することが多く、冬季も縄張りを維持する傾向があります。

  • さえずり

    「キョッ、キョッ」という鋭い声で鳴きます。繁殖期にはオスが「ピョーピョピョピョ……」と口笛のような澄んだ尻下がりの声でさえずります。アオゲラに似た声ですが、鳴き声に節があるのが特徴です。飛翔時には「ケレケレケレッ」と鳴くこともあります。ドラミングも行い、木を叩く回数は毎秒約14〜15回です。

昆虫類を主食とし、特にアリ類を好みます。そのほかクモ、甲虫の幼虫なども食べます。秋から冬にかけては種子や果実、樹木の蜜なども摂取します。冬には脂身などの人工的な餌を食べに来ることもあります。

繁殖期は5月〜6月です。古木や枯れ木にドラミングで丸い巣穴を掘り、5〜6個の白い卵を産みます。雌雄交代で約2週間抱卵し、雛は孵化後約1か月で巣立ちます。巣内にいる雛も「キョッキョッ」とよく鳴きます。

学名
Picus canus
英名
Grey-headed Woodpecker
渡り区分
分布
ユーラシア大陸に広く分布しますが、日本では北海道に亜種ヤマゲラが留鳥として周年生息します。利尻島にも渡来し、色丹島や青森県、栃木県、新潟県でまれに迷鳥として記録があります。
生息地
大きさ
全長約30cm
寿命
野生下で約10年
珍しさ
ときどき見かける
北海道の森林公園や防風林で探すのがおすすめです。札幌の真駒内公園、西岡公園、野幌森林公園などが観察ポイントとして知られています。「ピョーピョピョピョ」という口笛のような声やドラミングの音を頼りに探します。アオゲラとは分布が重ならないため、北海道で見かけた緑色のキツツキはヤマゲラと判断できます。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合