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ウグイス科

ヤブサメ [藪雨]

Urosphena squameiceps

大きさ : 全長約11cm
観察時期 : 4月~6月

藪に降る雨のように鳴く森の小さな忍者

ヤブサメは、スズメ目ウグイス科に属する日本で最も小さな鳥の一つです。漢字で「藪雨」と書き、その名の通り「シシシシ…」という鳴き声が藪に降る雨の音のように聞こえることに由来しています。さえずりの周波数は8〜10kHzと非常に高く、他の野鳥の2〜3倍もあるため、年齢によっては聞き取れないこともあります。警戒心が強く藪の中に潜んで生活するため、声は聞こえても姿を見ることが非常に難しい鳥です。

  • 分類
  • 英名
    Asian Stubtail
  • 大きさ
    全長約11cm
  • 羽の色
    雌雄同色で、全体がオリーブ褐色の羽毛に覆われています。頭部は暗褐色で、目の上に白くて長い明瞭な眉斑があり、黒褐色の過眼線が目立ちます。尾羽が極端に短いのが大きな特徴で、止まった時には頭から尾まで水平に見えます。ウグイスに似ていますが、より丸みのある体格で尾が短い点で区別できます。
  • 寿命
    野生下で約2-4年
  • 保全状況
    指定なし

北海道から九州の屋久島まで夏鳥として渡来し繁殖します。冬季は中国南部や東南アジア(タイ、ベトナム、ミャンマー、ラオスなど)で越冬します。

ヤブサメの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

低山から山地の落葉広葉樹林や灌木林に生息し、特に下草やササが茂った薄暗い藪の中を好みます。沢沿いの藪が茂った環境でよく見られます。

  • 行動・習性

    藪の中を身体を左右に振りながら活発に動き回り、灌木の茂みや下草の中を素早く移動します。地上を跳ね歩いて移動することもあります。繁殖期以外は単独で行動することが多いですが、秋の渡りの頃には数羽で行動することもあります。開けた場所にはほとんど出てきません。

  • さえずり

    「シシシシシ…」「シィシィシィシィ…」と虫の鳴き声に似た非常に高い声で、次第に高く強くなるようにさえずります。周波数が8〜10kHzと極めて高いため、聞き取りにくい場合があります。地鳴きは「チャッ、チャッ」という短い声です。

主に昆虫食で、青虫、バッタ、コオロギ、羽虫などの昆虫類やクモなどの節足動物を捕食します。藪の中を歩き回りながら、植物についた昆虫の幼虫や成虫を食べます。

繁殖期は5月〜7月です。林床の木の根元や倒木の下に、落ち葉やコケを使ってお椀型の巣を作り、中に獣毛や菌糸束を敷きます。5〜6個の卵を1日1卵ずつ産み、抱卵期間は約14日です。雛は約11日で巣立ちます。一夫一妻制が基本ですが、育雛後期に隣の縄張りのオスが手伝いに来て居候する独特な習性があります。

学名
Urosphena squameiceps
英名
Asian Stubtail
渡り区分
分布
北海道から九州の屋久島まで夏鳥として渡来し繁殖します。冬季は中国南部や東南アジア(タイ、ベトナム、ミャンマー、ラオスなど)で越冬します。
生息地
大きさ
全長約11cm
寿命
野生下で約2-4年
珍しさ
ときどき見かける
沢沿いの登山道を歩きながら「シシシシ…」という高い声を頼りに探すのが基本です。声が聞こえても藪の中に隠れているため姿を見つけるのは困難ですが、沢沿いの開けた水場で待つと姿を現すことがあります。高尾山や八王子城跡など、藪の多い低山が観察ポイントです。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合