ムナグロ [胸黒]
Pluvialis fulva
胸の黒が美しい長距離飛行の達人
ムナグロは、チドリ目チドリ科に属する中型のチドリで、夏羽の胸から腹にかけての黒色が和名の由来です。シベリアやアラスカのツンドラ地帯で繁殖し、長距離の渡りを行うことで知られています。アラスカからハワイまでの約4800kmをノンストップで飛び続ける能力を持ち、この渡りは約12万年前から続いているとされます。渡りの前には体重が倍にもなるほど食い溜めをする健啖家です。日本では春秋の田植えや稲刈りの時期に水田で見られ、農耕の季節と深く関わる野鳥です。
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分類
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英名Pacific Golden Plover
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大きさ全長約24cm
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羽の色
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寿命野生下で約10-15年
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保全状況指定なし
シベリア北部一帯やアラスカ西部のツンドラ地帯で繁殖し、冬季は東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカ東部、太平洋の島々に渡り越冬します。日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来します。本州中部以南では越冬する個体もあり、南西諸島や小笠原諸島では普通に越冬しています。
干潟、砂浜、河原、水田、農耕地、草原、公園の芝生などに生息します。ダイゼンよりもやや乾燥した環境を好む傾向があります。
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行動・習性
渡りの途中や越冬期は数羽から数十羽の群れで行動します。水辺をゆっくり歩きながら餌を探し、立ち止まって獲物を見つけると素早く駆け寄って捕らえます。立ち止まった時にピョコリと頭を上下させる習性があります。飛翔の姿は巧みでスピードが速く、着地前に安全確認をする慎重な面も見られます。
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さえずり
飛翔時に「ピョピョー」「キビョー」「キピッ」と短く鳴きます。「チュチュイー」と細く清らかな声で鳴くこともあります。
主に動物食で、水生昆虫の幼虫、ミミズ、トビムシ、ゴカイ、貝類、カニなどの小動物を食べます。植物の種子を食べることもあります。長距離の渡りに備えて、晩冬から初春にかけて大量に食べて体重を増やします。
繁殖地はツンドラ地帯で、6月〜8月に繁殖します。つがいで縄張りを持ち、地面の上に浅い窪みを作って巣とします。通常4個の卵を産みます。日本では繁殖しません。