ミヤマガラス [深山烏]
Corvus frugilegus
筆先のようなくちばしを持つ冬の渡りガラス
ミヤマガラスは、スズメ目カラス科に属するカラスの仲間で、冬になると大陸から大群で飛来する渡り鳥です。和名の「深山」は山奥を意味しますが、実際には農耕地や干拓地など開けた環境を好みます。ハシボソガラスやハシブトガラスと異なり、数百羽から時に数千羽の大群を形成するのが特徴です。近年は分布が拡大し、かつて九州中心だった越冬地がほぼ全国に広がっています。コクマルガラスと混群を形成することもあり、冬の農耕地の風物詩となっています。
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分類
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英名Rook
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大きさ全長約47cm
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羽の色全身が黒い羽毛に覆われ、頭や耳羽、喉には赤紫色の光沢があります。最大の特徴は細くまっすぐに尖ったくちばしで、筆先のような独特の形状をしています。成鳥ではくちばしの基部の皮膚が露出して白く見えますが、若鳥ではこの部分が黒い羽毛で覆われています。虹彩は黒色です。
黒 -
寿命野生下で約15-20年
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸の中緯度地方に広く分布します。日本には冬鳥として10月から翌3月頃まで渡来し、主に九州や西日本に多いですが、近年はほぼ全国で観察されています。繁殖地は中国北部や朝鮮半島などで、朝鮮半島から対馬を経由して渡来します。
農耕地や干拓地、水田、河原など視界の開けた低地に生息します。樹木の疎らに生えた林や集落の周辺にも見られます。
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行動・習性
集合性が非常に強く、大規模な群れを形成して行動します。群れで旋回しながら広い地域を移動し、地上に降りてくちばしで地面をほじくって採食します。電線に黒々と連なってとまる姿もよく見られます。繁殖期以外は群れで生活し、群れで塒(ねぐら)をとります。
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さえずり
ハシブトガラスやハシボソガラスより声が小さく、「グワァー、グワァー」「カァー、カァー」と優しい声で鳴きます。「カララカララ」と鳴くこともあります。
雑食性で、ミミズや昆虫の幼虫が重要な食糧です。尖ったくちばしで土中の餌を掘り出すのが得意です。ほかにドングリ、クルミ、果実、穀物、種子なども食べます。生ゴミを食べることもあり、農耕地や民家の近くに出てくることもあります。
繁殖期は3月〜6月で、一夫一妻で繁殖します。樹上にコロニーを形成し、高木の頂上付近に枝と土で椀形の巣を作ります。内層には草、根、コケ類、獣毛などを使用します。1巣卵数は3〜5個で、メスのみが抱卵しオスは餌を運びます。雛は16〜18日で孵化し、約29〜30日で巣立ちます。