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カラス科

ミヤマガラス [深山烏]

Corvus frugilegus

大きさ : 全長約47cm
観察時期 : 11月~1月

筆先のようなくちばしを持つ冬の渡りガラス

ミヤマガラスは、スズメ目カラス科に属するカラスの仲間で、冬になると大陸から大群で飛来する渡り鳥です。和名の「深山」は山奥を意味しますが、実際には農耕地や干拓地など開けた環境を好みます。ハシボソガラスやハシブトガラスと異なり、数百羽から時に数千羽の大群を形成するのが特徴です。近年は分布が拡大し、かつて九州中心だった越冬地がほぼ全国に広がっています。コクマルガラスと混群を形成することもあり、冬の農耕地の風物詩となっています。

  • 分類
  • 英名
    Rook
  • 大きさ
    全長約47cm
  • 羽の色
    全身が黒い羽毛に覆われ、頭や耳羽、喉には赤紫色の光沢があります。最大の特徴は細くまっすぐに尖ったくちばしで、筆先のような独特の形状をしています。成鳥ではくちばしの基部の皮膚が露出して白く見えますが、若鳥ではこの部分が黒い羽毛で覆われています。虹彩は黒色です。
  • 寿命
    野生下で約15-20年
  • 保全状況
    指定なし

ユーラシア大陸の中緯度地方に広く分布します。日本には冬鳥として10月から翌3月頃まで渡来し、主に九州や西日本に多いですが、近年はほぼ全国で観察されています。繁殖地は中国北部や朝鮮半島などで、朝鮮半島から対馬を経由して渡来します。

ミヤマガラスの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

農耕地や干拓地、水田、河原など視界の開けた低地に生息します。樹木の疎らに生えた林や集落の周辺にも見られます。

  • 行動・習性

    集合性が非常に強く、大規模な群れを形成して行動します。群れで旋回しながら広い地域を移動し、地上に降りてくちばしで地面をほじくって採食します。電線に黒々と連なってとまる姿もよく見られます。繁殖期以外は群れで生活し、群れで塒(ねぐら)をとります。

  • さえずり

    ハシブトガラスやハシボソガラスより声が小さく、「グワァー、グワァー」「カァー、カァー」と優しい声で鳴きます。「カララカララ」と鳴くこともあります。

雑食性で、ミミズや昆虫の幼虫が重要な食糧です。尖ったくちばしで土中の餌を掘り出すのが得意です。ほかにドングリ、クルミ、果実、穀物、種子なども食べます。生ゴミを食べることもあり、農耕地や民家の近くに出てくることもあります。

繁殖期は3月〜6月で、一夫一妻で繁殖します。樹上にコロニーを形成し、高木の頂上付近に枝と土で椀形の巣を作ります。内層には草、根、コケ類、獣毛などを使用します。1巣卵数は3〜5個で、メスのみが抱卵しオスは餌を運びます。雛は16〜18日で孵化し、約29〜30日で巣立ちます。

学名
Corvus frugilegus
英名
Rook
渡り区分
分布
ユーラシア大陸の中緯度地方に広く分布します。日本には冬鳥として10月から翌3月頃まで渡来し、主に九州や西日本に多いですが、近年はほぼ全国で観察されています。繁殖地は中国北部や朝鮮半島などで、朝鮮半島から対馬を経由して渡来します。
生息地
大きさ
全長約47cm
寿命
野生下で約15-20年
珍しさ
ときどき見かける
田んぼが広く見渡せる場所から双眼鏡でカラスの群れを探すのがおすすめです。河川敷や湖沼周りの田んぼは堤防上から広範囲を見渡せるため特に探しやすいです。ハシボソガラスとの識別はくちばしの形と色がポイントで、筆先のようにまっすぐ尖り基部が白いのがミヤマガラスです。群れの中にひと回り小さいコクマルガラスが混じっていないかも注目しましょう。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合