ミミカイツブリ [耳鳰]
Podiceps auritus
金色の飾り羽が耳のように映える水鳥
ミミカイツブリは、カイツブリ目カイツブリ科に属する水鳥で、夏羽の後頭部に現れる帯状の金色の飾り羽が長い耳のように見えることが和名の由来です。冬羽は白黒のシンプルな装いですが、夏羽では頭部が黒、首が褐色、飾り羽が金色という華やかな姿に変身します。日本では冬鳥として飛来しますが数は少なく、よく似たハジロカイツブリとの識別が楽しめる鳥でもあります。赤い目が印象的な潜水の名手です。
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分類
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英名Horned Grebe
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大きさ全長約33cm
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羽の色
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寿命野生下で約5-10年
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の高緯度地域で繁殖し、冬季には南方へ移動します。日本には冬鳥として主に九州以北の沿岸に渡来しますが、数は少ないです。
冬季は内湾、河口、港湾、海岸に近い湖沼に生息します。外洋に出ることは少なく、比較的穏やかな沿岸域を好みます。
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行動・習性
優れた潜水能力を持ち、数十秒にわたって水中に潜って魚を追いかけます。水面に浮かんでいる姿はカモに似ていますが、飛び立つと翼の内側に白い部分が見えます。単独または少数で行動し、ハジロカイツブリの群れに混じっていることもあります。
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さえずり
「ピー」と短い声で鳴くことがありますが、越冬地ではあまり鳴きません。繁殖地では求愛時にさまざまな鳴き声を発します。
動物食で、主に小魚を潜水して捕食します。ほかに甲殻類や水生昆虫なども食べます。
繁殖地では湖沼の水辺に浮き巣を作ります。通常4〜5個の卵を産み、雌雄交替で約22〜25日間抱卵します。雛は早成性で、孵化後すぐに泳ぐことができます。日本国内での繁殖記録はありません。