ミフウズラ [三斑鶉]
Turnix suscitator
オスが子育てする南国のイクメン鳥
ミフウズラは、チドリ目ミフウズラ科に属する小型の鳥で、日本では南西諸島にのみ生息する貴重な存在です。ウズラに似た体形ですが、ウズラ(キジ目)とは分類上まったく異なるグループに属します。最大の特徴は一妻多夫の繁殖形態で、メスが縄張りを守り、オスが抱卵から育雛までを一手に担う「イクメン鳥」です。足の指が3本しかないのも大きな特徴で、和名の「三斑鶉」は体の斑紋に由来します。
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分類
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英名Barred Buttonquail
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大きさ全長約16cm
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羽の色
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寿命野生下で約3-5年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
中国南部から台湾、東南アジア、インドにかけて広く分布します。日本では南西諸島(沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島、奄美大島、徳之島、種子島など)に留鳥として生息しています。
草原、農耕地、サトウキビ畑、牧草地など比較的乾燥した開けた環境に生息します。地面の色に溶け込む体色のため、なかなか目につきません。
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行動・習性
地上で生活し、草むらや畑の中を素早く走り回ります。飛ぶことはあまり好まず、危険を感じると走って逃げることが多いです。一妻多夫の配偶システムを持ち、メスは縄張りを形成してオスを誘い、産卵後は別のオスとつがいを結びます。
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さえずり
メスが繁殖期に「ブーゥ、ブーゥ、ブーゥ」と低い声で鳴いて縄張りを主張し、オスを誘います。繁殖期以外にはあまり鳴き声は聞かれません。
雑食性で、昆虫類、クモ類、草の種子、果実などを食べます。地面を歩きながら採食します。
繁殖期は4月〜9月と長期にわたります。地上の草むらや藪の下に窪みを作り、枯れ葉を敷いた巣を作ります。1巣あたり通常4個の卵を産み、オスのみが12〜14日間抱卵します。雛は早成性で孵化後すぐに歩けますが、約40日間はオスが世話をします。