ミツユビカモメ [三趾鷗]
Rissa tridactyla
黒い足と三本指が特徴の外洋性カモメ
ミツユビカモメは、チドリ目カモメ科に属する外洋性のカモメです。名前の由来は第1趾が退化して痕跡的となり、趾が3本しかないように見えることにあります。他のカモメに比べて外洋での生活に適応しており、繁殖期以外は陸地から離れた洋上で過ごすことが多い海鳥です。英名の「Black-legged Kittiwake」は黒い足と鳴き声に由来しています。北極圏の断崖に数千羽規模の大コロニーを作って繁殖する壮観な光景でも知られています。
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分類
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英名Black-legged Kittiwake
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大きさ全長約41cm
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羽の色
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寿命野生下で約12-20年
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保全状況指定なし
北大西洋、北太平洋、北極海の沿岸で繁殖し、冬季は広く洋上に分散します。日本には冬鳥として主に九州以北の沿岸や沖合に渡来し、11月から翌年4月頃まで見られます。
外洋や外洋に面した海岸に生息します。繁殖期以外は海上で過ごすことが多く、内湾にはめったに入りませんが、海が荒れた日に漁港や河口に避難してくることがあります。
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行動・習性
群れで洋上を飛び交い、水面近くに降りて飛びながら魚を啄みます。水面に浮かんで泳ぎながら頭を水中に入れて採食したり、飛び込んで浅い水深の獲物を捕ることもあります。しばしば漁船の後について飛び、おこぼれを狙います。繁殖期以外も群れで行動するのが特徴です。
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さえずり
「キッ、キッ」「クイッ、クイッ」と短く鋭い声で鳴きます。常に鳴くことは少なく、食物を争う時やコロニーでの繁殖期に盛んに鳴きます。英名「Kittiwake」はこの鳴き声に由来しています。
動物食で、主に魚類や軟体動物を食べます。海面に浮かびながら頭を水中に入れて獲物を捕食するほか、潜水して捕らえることもあります。漁港では魚類の残骸をあさることもあります。
繁殖期は5月〜7月です。数百から数千番の大コロニーを断崖や岩棚の上に形成します。土や枯草、海草を踏み固めた皿状の巣を作り、1〜3個(通常2個)の卵を産みます。雌雄交替で抱卵し、抱卵期間は25〜32日です。雛は33〜54日で巣立ちます。