マミチャジナイ [眉茶鶇]
Turdus obscurus
白い眉が凛々しい秋の旅人
マミチャジナイは、スズメ目ツグミ科に属する渡り鳥で、和名は「眉(マミ)のある茶色のツグミ(ジナイ)」に由来します。アカハラやシロハラに似た体形ですが、くっきりとした白い眉斑が最大の特徴です。日本では主に春秋の渡りの時期に見られる旅鳥で、秋には公園や林で木の実を食べる姿が観察されます。英名は「Eyebrowed Thrush」で、その凛々しい眉が国際的にも印象的な鳥です。
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分類
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英名Eyebrowed Thrush
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大きさ全長約22cm
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羽の色
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寿命野生下で約5-10年
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保全状況指定なし
夏季に中国北東部やロシア東部で繁殖し、冬季に東南アジアやインド東部で越冬します。日本では主に春秋の渡りの途中に飛来する旅鳥ですが、少数が西日本や南西諸島で越冬することもあります。
平地から山地の森林、雑木林、公園の樹林地に生息します。渡りの時期には市街地の公園にも姿を現すことがあります。
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行動・習性
渡りの時期にはおびただしい数の群れを作ることもありますが、普段は単独または小群で行動します。地上で落ち葉をめくってミミズなどを探したり、木の実に集まる姿が観察されます。シロハラなど他のツグミ類と縄張り争いをすることもあります。
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さえずり
繁殖地では樹上で「キュル、キュルン、チュリー」とアカハラに似た声でさえずります。警戒時には「キョッ、キョッ」と鋭く鳴き、飛び立つときには「シー」と短い声を発します。日本で聞かれるのは主に地鳴きの「キョロロ」「チリチリ」などです。
雑食性で、季節によって食物が変わります。春から夏は昆虫類(甲虫、バッタ、蛾の幼虫など)やクモ、ミミズなどの動物質を好み、秋にはヤマザクラやノイバラなどの木の実や果実を好んで食べます。
繁殖地はロシア極東北部やアムール川流域、中国北東部などです。繁殖に関する詳しい生態は十分に解明されていませんが、緑青色の地に赤褐色の斑点がある卵を産みます。