マキノセンニュウ [牧野仙入]
Locustella lanceolata
虫の音に紛れる草原の隠れ上手
マキノセンニュウは、センニュウ科に属する小さな鳥で、日本では北海道の湿原や草原で繁殖する夏鳥です。名前の「牧野」は本種を発見した牧野富太郎の弟子にちなみます。草むらの中に身を潜め、めったに姿を現さない隠密性の高い鳥です。鳴き声が虫の音に似ているため、見つけるのも聞き分けるのも難しい鳥として知られています。環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
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分類
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英名Lanceolated Warbler
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大きさ全長約13cm
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羽の色
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寿命野生下で約1〜3年程度と推定されています。
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保全状況指定なし
夏鳥として北海道に渡来し繁殖します。本州以南では春秋の渡り時期に旅鳥として稀に記録されます。越冬地はフィリピンやインドネシアなどの東南アジアとされています。
平地から低山の湿原、草原、河川敷のヨシ原や背丈の高い草むらに生息します。密生した草の中に潜んで生活し、開けた場所にはほとんど出てきません。
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行動・習性
草むらの中を素早く移動し、地上付近で昆虫を捕食します。繁殖期のオスは草の茎の先端に出てさえずることがありますが、短時間ですぐに草の中に戻ります。警戒心が非常に強く、人が近づくと草の間を走って逃げます。
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さえずり
「チリリリリ」と虫の音のような細く高い声でさえずります。非常に控えめな声のため、周囲の虫の声に紛れて聞き逃しやすいです。地鳴きは「チュッ」という短い声です。
昆虫食で、草むらに生息する小型の昆虫やクモ類を主に食べます。草の茎や葉に付いた虫を丹念に探しながら採食します。
繁殖期は6月〜7月。草むらの地上近くに枯れ草を編んだカップ状の巣を作ります。4〜5個の卵を産み、主にメスが抱卵します。