ホトトギス [杜鵑]
Cuculus poliocephalus
夏の夜空に響く「特許許可局」の声
ホトトギスは、カッコウ科に属する夏鳥で、古くから日本の文学や和歌に数多く詠まれてきた鳥です。「ホトトギスの初音」は初夏の風物詩として愛されてきました。自分では巣を作らず、主にウグイスの巣に托卵する習性を持ちます。夜間にも盛んに鳴くため、姿は見えずとも声で存在を知られることが多い鳥です。
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分類
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英名Lesser Cuckoo
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大きさ全長約28cm
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羽の色
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寿命野生下で約5〜7年程度と推定されています。
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保全状況指定なし
夏鳥として5月頃に日本に渡来し、九州以北の各地で繁殖します。北海道南部でも少数が確認されます。秋には東南アジア方面へ渡って越冬します。
低山帯から山地の林縁部や藪のある環境に生息します。明るい林や草原が隣接する場所を好み、市街地近くの里山でも声を聞くことができます。
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行動・習性
単独で行動し、樹上で昆虫を捕食します。托卵の習性があり、主にウグイスの巣を利用します。メスはウグイスの巣を見つけると素早く卵を1個産み落とします。托卵されたホトトギスの雛は、先に孵化して巣の中の他の卵を背中で押し出してしまいます。
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さえずり
「キョッキョッキョキョキョキョ」と鋭い声で鳴き、聞きなしは「特許許可局」「テッペンカケタカ」として知られています。夜間にも鳴くのが特徴で、明け方や夕暮れに特に活発にさえずります。
肉食性で、主にガの幼虫(毛虫)や甲虫などの昆虫類を食べます。他の鳥が嫌う毛虫も好んで食べるのが特徴です。
繁殖期は5月〜8月。自分では営巣せず、主にウグイスの巣に托卵します。ウグイスの卵に似たチョコレート色の卵を産みます。抱卵・育雛はすべて仮親(ウグイス)が行います。