ヘラシギ [箆鷸]
Calidris pygmaea
スプーン状のくちばしを持つ絶滅寸前の小さな旅人
チドリ目シギ科オバシギ属に属する小型のシギで、世界に約300〜500羽しか生息しない絶滅寸前の鳥です。環境省レッドリストの絶滅危惧IA類(CR)に指定されています。くちばしの先端がスプーン状に広がった独特の形をしており、英名の「Spoon-billed Sandpiper」もこの特徴に由来します。スズメほどの小さな体で、ロシア極東の繁殖地から東南アジアの越冬地まで片道約1万kmの渡りを年2回行います。干潟の消失や狩猟の影響で個体数が急減しており、国際的な保護活動が進められています。
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分類
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英名Spoon-billed Sandpiper
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大きさ全長約15cm
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羽の色
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寿命野生下で約5-8年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定
ロシア極東地方の北極海沿岸のツンドラで繁殖し、朝鮮半島や中国の湿地を経由して、中国南部やインドシナ半島、バングラデシュ、ミャンマーの沿岸で越冬します。日本には旅鳥として春と秋に渡来しますが、近年は記録が極めて少なくなっています。
砂浜海岸、干潟、河口などの水辺環境を利用します。渡りの途中では干潟やレンコン畑などに立ち寄ることもあります。
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行動・習性
ヘラ状のくちばしを左右に振って泥や砂の中にいる獲物を捕らえます。日本では秋季にトウネンの群れに混じって見られることがあります。単独または少数で行動し、干潟の浅瀬を歩き回りながら採餌します。
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さえずり
鋭く「フィーッ」「ピリリー」などと鳴きます。飛翔時にも短い声を発します。
昆虫類、甲殻類、種子などを食べます。くちばしを水中や泥の中で左右に振りながら、小さな無脊椎動物を濾し取るように捕食します。
繁殖地では海岸のツンドラにある水場周辺の草地に、コケや地衣類を組み合わせた皿状の巣を作ります。4個の卵を産み、抱卵期間は18〜20日です。主にオスが抱卵・育雛を行います。