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シギ科

ヘラシギ [箆鷸]

Calidris pygmaea

大きさ : 全長約15cm
観察時期 : 10月

スプーン状のくちばしを持つ絶滅寸前の小さな旅人

チドリ目シギ科オバシギ属に属する小型のシギで、世界に約300〜500羽しか生息しない絶滅寸前の鳥です。環境省レッドリストの絶滅危惧IA類(CR)に指定されています。くちばしの先端がスプーン状に広がった独特の形をしており、英名の「Spoon-billed Sandpiper」もこの特徴に由来します。スズメほどの小さな体で、ロシア極東の繁殖地から東南アジアの越冬地まで片道約1万kmの渡りを年2回行います。干潟の消失や狩猟の影響で個体数が急減しており、国際的な保護活動が進められています。

  • 分類
  • 英名
    Spoon-billed Sandpiper
  • 大きさ
    全長約15cm
  • 羽の色
    繁殖羽では頭部から胸上部にかけて赤褐色の縞模様があり、腹部は白色です。非繁殖羽では上面が灰白色で白い羽縁を持ち、額と眉斑は白く明るい印象です。最大の特徴はくちばしの先端がヘラ状(スプーン状)に広がっている点です。脚は黒色で短めです。
  • 寿命
    野生下で約5-8年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定

ロシア極東地方の北極海沿岸のツンドラで繁殖し、朝鮮半島や中国の湿地を経由して、中国南部やインドシナ半島、バングラデシュ、ミャンマーの沿岸で越冬します。日本には旅鳥として春と秋に渡来しますが、近年は記録が極めて少なくなっています。

ヘラシギの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

砂浜海岸、干潟、河口などの水辺環境を利用します。渡りの途中では干潟やレンコン畑などに立ち寄ることもあります。

  • 行動・習性

    ヘラ状のくちばしを左右に振って泥や砂の中にいる獲物を捕らえます。日本では秋季にトウネンの群れに混じって見られることがあります。単独または少数で行動し、干潟の浅瀬を歩き回りながら採餌します。

  • さえずり

    鋭く「フィーッ」「ピリリー」などと鳴きます。飛翔時にも短い声を発します。

昆虫類、甲殻類、種子などを食べます。くちばしを水中や泥の中で左右に振りながら、小さな無脊椎動物を濾し取るように捕食します。

繁殖地では海岸のツンドラにある水場周辺の草地に、コケや地衣類を組み合わせた皿状の巣を作ります。4個の卵を産み、抱卵期間は18〜20日です。主にオスが抱卵・育雛を行います。

学名
Calidris pygmaea
英名
Spoon-billed Sandpiper
渡り区分
分布
ロシア極東地方の北極海沿岸のツンドラで繁殖し、朝鮮半島や中国の湿地を経由して、中国南部やインドシナ半島、バングラデシュ、ミャンマーの沿岸で越冬します。日本には旅鳥として春と秋に渡来しますが、近年は記録が極めて少なくなっています。
生息地
大きさ
全長約15cm
寿命
野生下で約5-8年
珍しさ
めったに見られない
世界的に極めて希少な鳥のため、日本で観察できる機会はごく限られています。秋の渡りの時期に干潟でトウネンの群れを丹念に探すと発見できる可能性があります。くちばしの先端のスプーン状の形が最大の識別ポイントです。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合