ベニヒワ [紅鶸]
Acanthis flammea
極寒の北極圏から舞い降りる赤い額の冬の使者
スズメ目アトリ科に属する小鳥で、ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の北極圏周辺で繁殖します。マイナス50度の極寒にも耐えられる驚異的な耐寒性を持ち、雪に潜って寒さを凌ぐことができます。代謝率が他の鳥類より高く、自ら多くの熱を生み出す能力を持っています。日本には冬鳥として渡来しますが、渡来数は年によって大きく変動し、北極圏の寒波や餌となる植物の種子の豊凶に左右されます。多く飛来する「当たり年」には各地で大群が観察されますが、「外れ年」にはほとんど見られないこともあります。
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分類
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英名Common Redpoll
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大きさ全長約13cm
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羽の色
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寿命野生下で約2-3年
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸北部および北アメリカ大陸北部の北極圏で繁殖します。日本には冬鳥として北海道や本州北部を中心に渡来し、戦場ヶ原や野辺山などで観察されます。
カラマツ林やハンノキ林、草原、河原などの開けた場所に生息します。雪が積もった草原では枯れ草に止まって種子をついばむ姿が見られます。
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行動・習性
昼行性で、数十羽から100羽ほどの群れで行動します。マヒワの群れに混じっていることもあります。枝にとまっているときはあまり動きませんが、逆さまの姿勢で種子をついばむことができる優れたバランス感覚の持ち主です。二足跳びで枝移りをし、飛翔時には波状の軌道を描きます。
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さえずり
飛翔中は「チュッ、チュッ」と鳴き、群れで木に止まっているときは「チュウィー、チュウィー」と金属的な高い声で鳴きます。地鳴きは「ジュン、ジュン」「チュィーン」「ジュッジュッ」などです。
ハンノキやシラカバなどカバノキ科の種子を好んで食べます。雪上ではシソ科、アカザ科、タデ科、キク科などの草の穂や落ちた実も食べます。昆虫を食べることもある雑食性です。
繁殖地ではカンバの林や針葉樹林で繁殖します。日本では繁殖しません。