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ミズナギドリ科

フルマカモメ [管鼻鸌]

Fulmarus glacialis

大きさ : 全長約48cm
観察時期 : 通年

北の海を滑空するずんぐり体型の海鳥

フルマカモメは、ミズナギドリ目ミズナギドリ科に属する海鳥です。名前に「カモメ」とありますがカモメの仲間ではなく、ミズナギドリの仲間です。カモメに似たずんぐりとした体形からこの名が付きました。属名「Fulmarus」は古北欧語の「ful(悪臭のある)」と「mar(カモメ)」に由来し、胃から分泌する油状の液体を外敵に噴射する独特の防御行動で知られています。暗色型と白色型の2つの色彩型があり、日本では暗色型が多く観察されます。北半球の寒冷な海域に広く分布する外洋性の海鳥で、日本国内に繁殖地はありません。

動画

この動画ではフルマカモメの自然な行動や鳴き声を観察できます。

  • 分類
  • 英名
    Northern Fulmar
  • 大きさ
    全長約48cm
  • 羽の色
    ウミネコほどの大きさで、体形はがっちりとして太く、頸部が短いです。翼は幅広くやや短めです。嘴は太くて短く、上嘴の上面に管状の鼻孔(管鼻)が発達しています。暗色型は全体が灰褐色から暗褐色で、白色型は頭部と体下面が白く、背と翼上面が灰色です。中間的な色彩の個体も見られます。
  • 寿命
    野生下で約30-40年以上(非常に長寿)
  • 保全状況
    指定なし

北大西洋、北太平洋、北極海の島々や海岸で繁殖します。日本では本州北部以北の太平洋側の海域で一年中見られますが、夏の方が多く観察されます。日本国内に繁殖地は確認されていません。関東以北の太平洋の沖合が主な観察域です。

フルマカモメの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

外洋の海上に生息し、通常は沿岸にはあまり近づきません。時化の際には岸近くに来ることがあり、台風時に内陸に飛ばされることもあります。

  • 行動・習性

    翼を広げて海面上を滑空する飛翔が特徴的で、強風時にはダイナミックソアリングを行います。海面に浮かびながら餌をとることが多く、漁船の周りに集まって漁業廃棄物を食べることもあります。外敵に対して胃から油状の悪臭のある液体を噴射する防御行動で知られています。

  • さえずり

    海上ではほとんど鳴きません。繁殖地では「カッカッ」と鳴くことがありますが、飛びながら鳴かないのが特徴です。

魚類、イカ類、甲殻類、動物プランクトンなどを海の表層で捕食します。漁業廃棄物にも集まります。

繁殖地は北大西洋や北太平洋の島嶼や海崖で、日本国内では繁殖しません。海崖の岩棚に1個の卵を産み、雌雄交代で約50日間抱卵します。雛は約46〜51日で巣立ちます。繁殖開始年齢は8〜10歳と遅く、非常に長寿な鳥です。

学名
Fulmarus glacialis
英名
Northern Fulmar
渡り区分
留鳥(日本では繁殖せず、北日本の海域に周年生息)
分布
北大西洋、北太平洋、北極海の島々や海岸で繁殖します。日本では本州北部以北の太平洋側の海域で一年中見られますが、夏の方が多く観察されます。日本国内に繁殖地は確認されていません。関東以北の太平洋の沖合が主な観察域です。
生息地
大きさ
全長約48cm
寿命
野生下で約30-40年以上(非常に長寿)
珍しさ
めったに見られない
北海道沿岸の航路(大洗〜苫小牧、八戸〜苫小牧など)でのフェリーからの観察が最も確実です。知床や落石のネイチャークルーズでも観察のチャンスがあります。カモメ類に似ていますが、嘴の管鼻や翼の動かし方の違いに注目しましょう。暗色型と白色型の両方を探すのも楽しみの一つです。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合