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ブッポウソウ科

ブッポウソウ [仏法僧]

Eurystomus orientalis

大きさ : 全長約30cm
観察時期 : 5月~7月

名前とは裏腹の悪声を持つ森の宝石

ブッポウソウは、ブッポウソウ目ブッポウソウ科に属する夏鳥で、「仏法僧」の名を持つ鳥です。しかし実際に「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くのはフクロウの仲間のコノハズクであり、本種は「ゲッゲッゲッ」という濁った声で鳴きます。この事実が判明したのは昭和初期のラジオ放送がきっかけでした。以来、コノハズクが「声のブッポウソウ」、本種が「姿のブッポウソウ」と呼ばれています。全身が青緑色の金属光沢に輝く美しい鳥ですが、近年は全国的に減少し絶滅危惧種に指定されています。広島県や岡山県などでの巣箱かけによる保護活動が実を結び、個体数は回復傾向にあります。

  • 分類
  • 英名
    Oriental Dollarbird
  • 大きさ
    全長約30cm
  • 羽の色
    雌雄同色で、頭部は黒褐色、胴体は光沢のある青緑色の羽毛で覆われます。この羽毛は光の加減により緑色にも見えます。喉は群青色で、尾羽と風切羽の大部分は黒色です。翼には青白色の大きな斑があり、飛翔時に目立ちます。嘴は幅広く赤色(先端は黒色)、足も赤色です。
  • 寿命
    野生下で約5-10年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧IB類(EN)」に指定

ユーラシア大陸東部とオーストラリアで繁殖します。日本には夏鳥として渡来し、本州、四国、九州で繁殖します。冬季は東南アジアに渡って越冬します。広島県、岡山県、長野県、高知県などが主要な繁殖地として知られています。

ブッポウソウの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

山地の社寺林やスギ・ヒノキの大木がある森林に生息します。大木の樹洞を営巣場所として利用するため、古木のある環境を必要とします。

  • 行動・習性

    飛翔する昆虫を空中で捕食するフライキャッチング行動が特徴的です。トンボやセミ、カナブンなどを飛びながら捕らえます。繁殖期にはオスがメスに捕らえた虫をプレゼントする求愛給餌が観察されます。巣の中に貝殻やプルタブなど光沢のあるものを集める習性があり、これはヒナの砂嚢で昆虫の殻をすりつぶすために親鳥が与えているとされています。

  • さえずり

    「ゲッゲッゲッ」「ゲゲゲ、ゲー」と濁った声で鳴きます。急降下の際には「げっけけけけ」というような音を出します。美しい姿とは対照的な悪声の持ち主です。

動物食で、トンボ、セミ、カナブン、ガなどの飛翔する昆虫を主に食べます。飛びながら空中で捕食することがほとんどです。

繁殖期は5月〜8月。大木の樹洞や巣箱に営巣し、1回に4〜6個の卵を産みます。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約21〜23日です。雛は約28日で巣立ちます。近年は巣箱による保護が各地で進み、繁殖数が回復しつつあります。

学名
Eurystomus orientalis
英名
Oriental Dollarbird
渡り区分
分布
ユーラシア大陸東部とオーストラリアで繁殖します。日本には夏鳥として渡来し、本州、四国、九州で繁殖します。冬季は東南アジアに渡って越冬します。広島県、岡山県、長野県、高知県などが主要な繁殖地として知られています。
生息地
大きさ
全長約30cm
寿命
野生下で約5-10年
珍しさ
めったに見られない
広島県吉備中央町や長野県天龍村など、巣箱を設置して保護活動が行われている地域では比較的観察しやすいです。繁殖期の6〜7月が最適で、夕方には暗くなるまで活発に餌を運ぶ姿が見られます。飛翔時に翼の青白い斑が目立つため、識別のポイントになります。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合