ヒメウ [姫鵜]
Phalacrocorax pelagicus
日本最小のウ、青紫の光沢が美しい海の鳥
ヒメウは、カツオドリ目ウ科に属する海鳥で、日本に分布するウ科の鳥の中では最も小さく、和名の「ヒメ(姫)」は小さいことに由来します。全身が青や紫の美しい金属光沢を持つ黒い羽毛で覆われ、繁殖期には目の周りの赤い皮膚が露出して鮮やかな姿を見せます。ウ科の鳥としては珍しく外洋に出ることがあり、学名の種小名「pelagicus(外洋の)」もこの習性に由来しています。近年、日本での繁殖数は回復傾向にあります。
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分類
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英名Pelagic Cormorant
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大きさ全長約73cm
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羽の色全身が青や紫の光沢がある黒い羽毛で覆われます。雌雄同色です。夏羽では目の周囲に羽毛がなく赤い皮膚が露出し、頭頂と後頭に短い冠羽が現れ、腰に白い斑紋が入ります。冬羽では目の周囲が羽毛で覆われ、冠羽も不明瞭になります。体形はウミウより細く、嘴も細めです。若鳥や幼鳥は全身が褐色や暗褐色です。
黒 -
寿命野生下で約10-15年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
太平洋北部に広く分布し、日本、ロシア東部、アラスカ、カナダ西部、アメリカ西部の沿岸に生息します。日本では夏季に北海道や本州北部で少数が繁殖し、冬季には本州中部以南に南下して越冬します。確実な繁殖地として天売島が知られています。
主に岩礁海岸に生息し、沿岸の海域で活動します。ウ科としては珍しく外洋に出ることもあります。
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行動・習性
飛翔時は頸をまっすぐに伸ばし、ウミウよりも速く羽ばたきます。隊列を組んで海上を高く飛ぶこともあります。潜水して魚類を捕食し、巧みな泳ぎを見せます。岩礁の上で翼を広げて乾かす姿がよく観察されます。
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さえずり
繁殖地では低い声で鳴くことがありますが、普段はあまり鳴きません。巣の近くで「グルグル」「ガッガッ」といった声を発することがあります。
動物食で、潜水して主に魚類を捕食します。甲殻類も食べることがあります。
繁殖期は5月〜7月。海崖や離島に小規模なコロニーを形成します。断崖の隙間に枯草や海藻を組み合わせた皿状の巣を作り、通常3個(2〜6個)の卵を産みます。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約26〜28日です。