ハシブトガラ [嘴太雀]
Poecile palustris
北海道の森に響く歌声
ハシブトガラは、北海道にのみ生息するシジュウカラ科の小鳥です。コガラによく似ていますが、頭部の黒色が濃く、嘴がやや太いことが特徴です。くちばしの合わせ目の基部が白いことも識別ポイントになります。平地から山地の落葉広葉樹林に生息し、札幌などの都市部の公園でも見られます。非繁殖期は小群で行動し、他のカラ類とも混群を作ります。さえずりは強い連続音が特徴的で、コガラの澄んだ高音とは異なります。
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分類
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英名Marsh Tit
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大きさ全長約13cm
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羽の色
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寿命野生下で約3-5年
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保全状況指定なし
ヨーロッパからアジア東部にかけて分布します。日本では北海道にのみ留鳥として生息し、本州以南には分布しません。ユーラシア大陸の中緯度地方で、大陸の西と東に分かれて分布しています。
平地から山地にかけての落葉広葉樹林や針広混交林に生息します。特に湿地の林や川辺の林など藪の多いところを好みます。北海道では札幌などの都市部の公園にも生息しています。
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行動・習性
非繁殖期は小群で行動し、他のカラ類(シジュウカラ、ヤマガラなど)とも混群を作ります。活発に動き回り、樹上で昆虫や種子を探して採食します。繁殖期には強い縄張りを持って分散します。人に対して比較的警戒心が薄い傾向があります。
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さえずり
高い声で繰り返す単調なさえずりで、「フィーフィーフィーフィー」「チョチョチョチョ」などと力強く鳴きます。地鳴きは「チチジェジェー」。コガラよりも強い連続音でさえずります。
主に昆虫やクモを捕食しますが、冬季には木の実や種子なども食べます。樹上で採食することが多く、枝の間を活発に移動しながら餌を探します。
繁殖期は4-7月で年に2回繁殖します。樹洞やキツツキの古巣、巣箱にコケや獣毛などを用いた皿形の巣を作り、5-8個の卵を産みます。抱卵日数は13-17日で、メスのみが抱卵します。雛への給餌は雌雄で行い、雛は孵化後16-21日で巣立ちますが、巣立ち後一週間程度は親からの給餌を受けます。