ハイタカ [鷂]
Accipiter nisus
素早い狩りの名手
「疾き鷹」が語源とされるハイタカは、その名の通り俊敏な飛行と狩りの技術で知られる小型の猛禽類です。タカ科の中では小型ながら、樹木や低木の間を高速ですり抜けながら飛行する特技を持ち、油断している小鳥を一気に捕らえます。江戸時代には小鳥を襲うタカを退治するためにタカ狩りに使用されていました。森林から都市部まで幅広い環境に適応し、日本では留鳥または冬鳥として見られます。
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分類
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英名Eurasian Sparrowhawk
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大きさ全長約35cm
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羽の色
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寿命野生下で最長10年、平均3-5年程度
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保全状況環境省レッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」に指定
ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけて広く分布しています。日本では本州以北に留鳥として分布し、一部は冬季に暖地へ移動します。大陸から冬鳥として渡来する個体もいます。
低地から亜高山帯にかけての森林や都市部に生息します。樹上に木の枝を束ねたお椀状の巣を作ります。針葉樹林、落葉広葉樹林、市街地の公園などでも見られます。
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行動・習性
低空飛行で小鳥などの獲物を狩ります。樹木や低木の間を速いスピードですり抜けながら飛行し、瞬時に獲物との距離を詰めます。繁殖期にはつがいで行動することが多いですが、それ以外の時期は単独で行動します。縄張り意識が強い鳥です。
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さえずり
繁殖期以外では鳴き声を上げることはほとんどありませんが、警戒時には雄雌ともに甲高い声で早口に「キッキッキッキッ」「キョッキョッキョッ」「キィーキィーキィー」などと鳴きます。飛行時に地鳴きすることもあります。
動物食で、主にツグミ大までの小鳥を狩りますが、ネズミ、リス、トカゲなどを捕えることもあります。空中または地上で獲物を捕食します。メスの方が大きめの鳥を餌にする傾向があります。
繁殖期は5-6月。樹上などの高い場所にカラマツなどの枝を主材とした皿形の巣を雌雄共同で作ります。1巣に4-5個の卵を産み、メスのみが32-34日抱卵します。雛は孵化後24-30日で巣立ちます。雛への給餌は主にメスが行います。