ニュウナイスズメ [入内雀]
Passer rutilans
頬に黒点のない森のスズメ
スズメ目スズメ科に属する小鳥で、身近なスズメとは対照的に森林や林を好んで生息します。オスは頬にスズメ特有の黒い斑点がなく、頭部がより鮮やかな栗色をしているのが特徴です。和名の由来には、ほくろ(にふ)のないスズメという説や、新嘗(にいなめ)雀がなまった説など諸説あります。枕草子にも「かしら赤きスズメ」として登場する、古くから知られた野鳥です。
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分類
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英名Russet Sparrow
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大きさ全長約14cm
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羽の色
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寿命野生下で約3〜5年
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保全状況指定なし
北はロシアから南はインド、西はアフガニスタンまで東アジアを中心に広く分布します。日本では主に北海道の平地の林や本州中部以北の山地で繁殖し、関東地方以南の暖地で越冬します。
繁殖期は林や森などの自然に近い環境を好み、越冬期は低地の農耕地や水田で過ごします。スズメとは異なり、住宅地にはほとんど見られません。
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行動・習性
繁殖期にはルーズコロニーを形成して営巣します。非繁殖期には数十から数百羽の群れで行動し、地上でローラーのように前進しながら採餌する「ローラー型採食」が見られます。少数の場合はスズメの群れに混じることもあります。
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さえずり
スズメに似た「チュンチュン」という鳴き声のほか、澄んだ声で「チュー」や「ツィーピリョリョ」というさえずりも行います。地鳴きは「チョッチュリ チョッチュリ チュリ」などです。
雑食性で、繁殖期には昆虫類を多く食べ、越冬期には穀物や草の種子を主食とします。特にイネの未熟な種子を好んで食べるため、稲作地域で農業被害を起こすこともあります。
繁殖期は5月〜7月です。自然の樹洞やキツツキ類の古巣を利用して営巣し、巣箱もよく利用します。枯れ草、獣毛、羽毛などを内装に使います。5〜7個の卵を産み、雌雄交替で抱卵します。雛は約13日で孵化し、約16日で巣立ちます。