ナベヅル [鍋鶴]
Grus monacha
出水の冬空を舞う鍋底色のツル
ツル目ツル科に属する大型の鳥類で、和名は鍋の底の煤けた色に似た灰黒色の体色に由来します。シベリアや中国東北部で繁殖し、冬に日本へ渡ってくる冬鳥です。世界の生息数のおよそ8〜9割が鹿児島県出水市の出水平野に集中して越冬するという、きわめて特異な生態を持ちます。一度つがいを形成するとどちらかが死ぬまでその関係を維持する、絆の深い鳥としても知られています。国の特別天然記念物に指定されています。
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分類
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英名Hooded Crane
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大きさ全長約97cm
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羽の色
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寿命野生下で約20〜30年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
シベリア東南部、中国東北部、モンゴル北西部などで繁殖します。冬季は日本(主に鹿児島県出水市)、朝鮮半島南部、中国揚子江流域で越冬します。日本には毎年10月頃に渡来し、翌年2〜3月に北帰行します。
開けた耕作地、湿地、河原などで越冬します。繁殖地では広大な湿原に生息します。
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行動・習性
家族単位で行動し、つがいとその年生まれの幼鳥で一つの行動単位を形成します。越冬地では一定のなわばりを持ち、侵入者に対しては鳴き声で威嚇して追い払います。若鳥はなわばりを持たず群れで行動します。早朝にねぐらを飛び立ち、日中はえさ場で過ごし、日暮れにねぐらへ帰ります。
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さえずり
「クォーォッ」と大きな声で鳴きます。誇示行動の際には「クルルー、クルルー」と鳴き、数羽が一斉に鳴くと「ガガァー、ガガァー」と喧しく鳴き立てます。警戒時には「クルルッ、クルルッ」と低い声で鳴きます。幼鳥は「ピー」と聞こえる声で鳴きます。
雑食性で、植物の種子・根茎、落穂、草の葉、ドジョウなどの魚類、タニシ、イナゴやヤゴなどの昆虫類を食べます。越冬地では人間がまくえさも利用します。
繁殖期は4月頃からで、シベリアなどの湿原で営巣します。一夫一妻で繁殖し、湿原の地上に草などで巣を作ります。通常2個の卵を産み、雌雄交替で約30日間抱卵します。雛は早成性で、孵化後約3日で巣を離れ、家族単位で行動します。