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ツル科

ナベヅル [鍋鶴]

Grus monacha

大きさ : 全長約97cm
観察時期 : 12月~1月

出水の冬空を舞う鍋底色のツル

ツル目ツル科に属する大型の鳥類で、和名は鍋の底の煤けた色に似た灰黒色の体色に由来します。シベリアや中国東北部で繁殖し、冬に日本へ渡ってくる冬鳥です。世界の生息数のおよそ8〜9割が鹿児島県出水市の出水平野に集中して越冬するという、きわめて特異な生態を持ちます。一度つがいを形成するとどちらかが死ぬまでその関係を維持する、絆の深い鳥としても知られています。国の特別天然記念物に指定されています。

  • 分類
  • 英名
    Hooded Crane
  • 大きさ
    全長約97cm
  • 羽の色
    成鳥は全体的に灰黒色で、首の上半分から頭部にかけては白色です。頭頂には赤い皮膚が露出しており、額は黒色です。雌雄同色ですが、オスの方がやや大きいです。幼鳥は全体に褐色味が強く、首に茶色の産毛が残っています。嘴は黄緑色で先端が暗色です。
  • 寿命
    野生下で約20〜30年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定

シベリア東南部、中国東北部、モンゴル北西部などで繁殖します。冬季は日本(主に鹿児島県出水市)、朝鮮半島南部、中国揚子江流域で越冬します。日本には毎年10月頃に渡来し、翌年2〜3月に北帰行します。

ナベヅルの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

開けた耕作地、湿地、河原などで越冬します。繁殖地では広大な湿原に生息します。

  • 行動・習性

    家族単位で行動し、つがいとその年生まれの幼鳥で一つの行動単位を形成します。越冬地では一定のなわばりを持ち、侵入者に対しては鳴き声で威嚇して追い払います。若鳥はなわばりを持たず群れで行動します。早朝にねぐらを飛び立ち、日中はえさ場で過ごし、日暮れにねぐらへ帰ります。

  • さえずり

    「クォーォッ」と大きな声で鳴きます。誇示行動の際には「クルルー、クルルー」と鳴き、数羽が一斉に鳴くと「ガガァー、ガガァー」と喧しく鳴き立てます。警戒時には「クルルッ、クルルッ」と低い声で鳴きます。幼鳥は「ピー」と聞こえる声で鳴きます。

雑食性で、植物の種子・根茎、落穂、草の葉、ドジョウなどの魚類、タニシ、イナゴやヤゴなどの昆虫類を食べます。越冬地では人間がまくえさも利用します。

繁殖期は4月頃からで、シベリアなどの湿原で営巣します。一夫一妻で繁殖し、湿原の地上に草などで巣を作ります。通常2個の卵を産み、雌雄交替で約30日間抱卵します。雛は早成性で、孵化後約3日で巣を離れ、家族単位で行動します。

学名
Grus monacha
英名
Hooded Crane
渡り区分
分布
シベリア東南部、中国東北部、モンゴル北西部などで繁殖します。冬季は日本(主に鹿児島県出水市)、朝鮮半島南部、中国揚子江流域で越冬します。日本には毎年10月頃に渡来し、翌年2〜3月に北帰行します。
生息地
大きさ
全長約97cm
寿命
野生下で約20〜30年
珍しさ
ときどき見かける
鹿児島県出水市のツル観察センターが最も確実な観察地です。11月〜2月の越冬期が観察の好機です。早朝のねぐらからの飛び立ちや、夕方のねぐら入りの光景は圧巻です。双眼鏡やスコープを使って遠くから静かに観察しましょう。成鳥と幼鳥は首の色で見分けられます。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合