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フクロウ科

トラフズク [虎斑木菟]

猛禽類

Asio otus

大きさ : 全長約38cm
観察時期 : 通年

虎縞模様の夜のハンター

フクロウ目フクロウ科に属する中型のフクロウです。和名の「虎斑」は、虎の縞模様に似た褐色の複雑な斑紋に由来します。夜行性で、昼間は針葉樹の枝に身を潜めて過ごし、夕暮れから活動を開始します。冬季には常緑樹の茂みの中に数羽から数十羽が集まって集団ねぐらを形成するのが特徴的です。鋭い聴覚を駆使して暗闇の中でも獲物を正確に捕らえる、優れた狩りの名手です。

  • 分類
  • 英名
    Long-eared Owl
  • 大きさ
    全長約38cm
  • 羽の色
    頭部から背面は灰褐色で、褐色の縦縞が入ります。腹面は黄褐色で、黒褐色の縦縞模様があります。羽色には個体変異が多いです。虹彩はオレンジ色で、よく発達した長い羽角(耳のように見える羽毛)が特徴的です。嘴は黒褐色で、趾まで淡褐色の羽毛に覆われています。
  • 寿命
    野生下で約10〜20年
  • 保全状況
    指定なし

ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の温帯・亜寒帯に広く分布します。日本では本州中部から北海道にかけて局地的に繁殖し、冬季は積雪の少ない地方へ移動します。

トラフズクの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

針葉樹林や広葉樹林に生息し、昼間に休息するための森林と、夜間に狩りをするための農耕地や草地が隣接した環境を好みます。平地から山地の林、河原、農耕地などで見られます。

  • 行動・習性

    夜行性で、昼間は樹上で休息します。繁殖期はつがいで生活し、越冬期には数羽から数十羽で常緑樹などの集団ねぐらに集まります。林縁や開けた場所を低空飛行しながら獲物を探し、顔の円盤を利用して音を集めて獲物の位置を特定します。

  • さえずり

    繁殖期にはオスが「ウー、ウー、ウー」と低く呻くような声で連続的に鳴き続けます。この声は遠くでは鋸で木を挽いているような音に聞こえます。警戒時には「ギャッ」と鳴くこともあります。

動物食で、主にネズミやモグラなどの小型哺乳類を捕食します。ほかに昆虫類やカエル、小型の鳥類なども食べます。

繁殖期は5月〜7月です。自ら巣を作らず、カラス類やタカ類の古巣、樹洞などを利用します。1回に4〜6個の卵を産み、メスのみが約27日間抱卵します。オスは見張りやメスへの給餌を担当します。雛は約23〜24日で巣立ちます。

学名
Asio otus
英名
Long-eared Owl
渡り区分
留鳥(寒冷地の個体は冬季に南下)
分布
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の温帯・亜寒帯に広く分布します。日本では本州中部から北海道にかけて局地的に繁殖し、冬季は積雪の少ない地方へ移動します。
生息地
大きさ
全長約38cm
寿命
野生下で約10〜20年
珍しさ
ときどき見かける
カテゴリー
非常に用心深く夜行性のため、昼間に見つけるのは困難です。冬季の集団ねぐらが見つかると複数個体を観察できるチャンスです。常緑樹の茂みを注意深く探すと、枝に止まって休んでいる姿を発見できることがあります。ねぐらを見つけても過度に接近せず、静かに観察しましょう。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合