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カモ科

トモエガモ [巴鴨]

Sibirionetta formosa

大きさ : 全長約40cm
観察時期 : 11月~2月

顔の巴模様が美しい冬の大群

トモエガモは、カモ科に属する中型のカモで、オスの顔にある黄白色と緑色の巴模様が名前の由来です。奈良時代には「あぢ」と呼ばれ、江戸時代から現在の名で親しまれています。1970年代から世界的に激減し絶滅危惧種に指定されていましたが、近年は日本への越冬個体数が急増し、数万羽から十万羽を超える大群が観察されるようになりました。超過密の群れを作り、一斉に飛び立つ姿は圧巻です。

  • 分類
  • 英名
    Baikal Teal
  • 大きさ
    全長約40cm
  • 羽の色
    オスは額から後頭が黒色で、目の周りに黄白色と緑色の巴模様があります。胸は淡い褐色で黒い斑点が散在し、背は灰色に細かい黒縞があります。メスは全体が茶褐色で、嘴の基部に白い斑があります。
  • 寿命
    野生下で約10-15年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定

東部シベリアで繁殖し、日本、韓国、中国東部で越冬します。日本には冬鳥として10月〜3月頃に渡来し、日本海側を中心に全国で見られます。近年は千葉県印旛沼や長崎県諫早湾などで大群が観察されています。

トモエガモの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

湖沼、池、ダム湖、河川、湿地、水田など、樹林に囲まれた比較的大きな水域を好みます。日中は水面で休息し、夜間に水田などで採餌します。

  • 行動・習性

    日中は湖沼の中央部でトモエガモだけの非常に密な群れを作って休息します。群れでは周辺部の個体が中央に向かって移動する行動が見られます。夕方になると一斉に採餌場所へ飛び立ちます。

  • さえずり

    オスは「コロ、コロ、コロ」と澄んだ声で鳴き、メスは「グワッ、グワッ」と低い声で鳴きます。

雑食性ですが、主にイネ科やタデ科の種子、植物片などを食べます。夜間に水田や湿地に出て落ち穂などを採餌します。

繁殖期は4月〜7月。シベリアの河川沿いの草むらに営巣し、6〜9個の卵を産みます。メスのみが抱卵し、約25日で孵化します。

学名
Sibirionetta formosa
英名
Baikal Teal
渡り区分
分布
東部シベリアで繁殖し、日本、韓国、中国東部で越冬します。日本には冬鳥として10月〜3月頃に渡来し、日本海側を中心に全国で見られます。近年は千葉県印旛沼や長崎県諫早湾などで大群が観察されています。
生息地
大きさ
全長約40cm
寿命
野生下で約10-15年
珍しさ
ときどき見かける
冬季の大きな湖沼や沼で観察できます。オスの顔の巴模様が最大の識別ポイントです。大群が一斉に飛び立つ光景は壮観ですので、日没前後の時間帯がおすすめです。他のカモより明らかに小さいのも特徴です。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合