ツリスガラ [吊巣雀]
Remiz pendulinus
黒いアイマスクが印象的な冬のヨシ原の小鳥
ツリスガラは、スズメ目ツリスガラ科に属する小鳥で、かつては「スインホーガラ」とも呼ばれていました。和名は繁殖地で袋状の吊り巣を作ることに由来します。1970年代まではまれな迷鳥でしたが、越冬域が東に広がり、現在では九州を中心とした西日本で普通に見られる冬鳥となっています。ヨシの茎を器用にはがして中に隠れた虫を食べる姿が観察できます。
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分類
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英名Eurasian Penduline Tit
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大きさ全長約11cm
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羽の色
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寿命野生下で約3-5年
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保全状況指定なし
中国北部で繁殖し、中国沿岸部、韓国、日本の西日本で越冬します。日本では九州地方を中心に、本州中部まで渡来することがあります。
河川敷や湖沼周辺のヨシ原に生息します。冬季は平地のヨシ原で群れを作って越冬します。
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行動・習性
群れで行動し、ヨシの茎にとまって葉鞘をはがしながら中に潜む昆虫を探します。動きは活発で、茎から茎へと素早く移動します。冬季は10羽から数十羽の群れを形成することがあります。
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さえずり
「チー、チー」とメジロに似た高い声で鳴きます。群れで行動する際によく鳴き交わします。
主にヨシの茎の中に隠れている昆虫やクモを食べます。ヨシの葉鞘を嘴ではがして中の虫を捕食する独特の採餌方法が特徴です。
繁殖地では湿地や林の中の樹木の枝に、草を使って袋状の吊り巣を作ります。巣には天敵を欺くためのダミーの入口があるのが特徴です。卵は6〜8個産み、メスのみが抱卵します。