ツメナガセキレイ [爪長鶺鴒]
Motacilla flava
鮮やかな黄色が美しい湿原のセキレイ
ツメナガセキレイは、スズメ目セキレイ科に属する小鳥で、和名は後趾(うしろゆび)の爪が長いことに由来します。鮮やかな黄色の体と、他のセキレイより短めの尾が特徴的です。日本では主に旅鳥として渡来しますが、北海道北部のサロベツ原野などでは夏鳥として繁殖する姿が見られます。複数の亜種があり、頭部の色彩に違いがあります。キセキレイに似ていますが、足が黒いことで区別できます。
動画
この動画ではツメナガセキレイの自然な行動や鳴き声を観察できます。
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分類
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英名Western Yellow Wagtail
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大きさ全長約17cm
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羽の色
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寿命野生下で約3-5年
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸中緯度以北とアラスカで繁殖し、アフリカ、ユーラシア南部、インドネシアなどで越冬します。日本では主に旅鳥として渡来し、亜種ツメナガセキレイは北海道北部(サロベツ原野など)で夏鳥として繁殖します。沖縄では一部が越冬します。
草原、湿地、海岸、農耕地、放牧地などの開けた環境に生息します。水辺の草原を特に好み、小規模な群れで生活します。
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行動・習性
尾羽を上下に揺すりながら地面を歩き回り、昆虫を探します。繁殖期以外は小群で行動します。牛など家畜の後についてまわり、追い出された虫を捕らえることもあります。
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さえずり
繁殖期には樹上で「チチチチチッ、チチチチチッ」と金属的な声でさえずります。地鳴きは「ジッ、ジッ」「チチッ」と濁った声で鳴きます。キセキレイより濁った声が特徴です。
動物食で、主に昆虫類を食べます。ハエ、甲虫、ハチ、アリなどを地表を歩きながら捕食します。水辺の草地で昆虫やクモを探して食べます。
繁殖期は5〜7月で、一夫一妻で繁殖します。草むらの根元や地面の窪みに、枯れ草で皿状の巣を作ります。4〜6個の卵を産み、主にメスが12〜14日間抱卵します。雛は10〜13日で巣立ち、年に2回繁殖することもあります。