ツバメチドリ [燕千鳥]
Glareola maldivarum
ツバメのように空を舞う異色のチドリ
ツバメチドリは、チドリ目ツバメチドリ科に属する独特な鳥です。チドリの仲間でありながら、ツバメのような長い翼と燕尾を持ち、空中を素早く飛びながら昆虫を捕らえるという、他のチドリとは全く異なる生態を持っています。喉の赤褐色の縁取りと優美な飛翔姿が魅力的です。日本では旅鳥として渡来し、一部の地域では局地的に繁殖しますが、個体数は少なく絶滅危惧II類に指定されています。
動画
この動画ではツバメチドリの自然な行動や鳴き声を観察できます。
-
分類
-
英名Oriental Pratincole
-
大きさ全長約25cm
-
羽の色
-
寿命野生下で約5-8年
-
保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
中国東北部から東南アジア、インドにかけて繁殖し、冬季は東南アジアからオーストラリア北部で越冬します。日本には旅鳥として渡来し、本州中部以南では局地的に繁殖記録があります。
草地、乾燥した農耕地、埋立地、河川の中州、干潟などの開けた環境に生息します。裸地や短い草地を好みます。
-
行動・習性
ツバメのように素早く飛びながら空中で昆虫を捕らえます。地上でも餌を探し、走り回って昆虫を捕まえます。群れで行動することが多く、渡りの時期には数十羽の群れが見られることもあります。
-
さえずり
「クリリ、クリリ」「キリッ、キリッ」と鳴きます。群れで飛翔中にも鳴き交わし、独特の声が響きます。
主に昆虫類を食べる動物食です。空中を飛び回りながらトンボ、ハエ、バッタなどの昆虫を捕食します。地上でも走り回りながら昆虫やクモを捕らえます。
繁殖期は5〜7月で、裸地や短い草地の地上に浅い窪みを作って営巣します。2〜3個の卵を産み、両親が抱卵します。抱卵期間は約18日で、雛は孵化後すぐに歩き回れる早成性です。