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カモ科

ツクシガモ [筑紫鴨]

Tadorna tadorna

大きさ : 全長約63cm
観察時期 : 12月~2月

赤い嘴と白黒茶の鮮やかな大型カモ

ツクシガモは、カモ目カモ科に属する大型のカモです。和名は主な越冬地である有明海周辺の「筑紫(九州北部)」に由来します。白・黒・茶の鮮やかな羽色と赤い嘴が特徴的で、他のカモとは一線を画す美しさを持っています。干潟の泥の中から小さな貝類を漉し取って食べる独特の採餌行動が見られます。日本への渡来数は減少傾向にあり、絶滅危惧II類に指定されています。

  • 分類
  • 英名
    Common Shelduck
  • 大きさ
    全長約63cm
  • 羽の色
    体は白色を基調とし、頭部は光沢のある暗緑色、胸には茶色の帯があります。嘴は鮮やかな赤色で、オスには繁殖期に大きくなる瘤状の突起(鼻瘤)があります。脚はピンク色です。メスはオスより小型で、鼻瘤がないか小さいです。
  • 寿命
    野生下で約10-15年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定

ヨーロッパ北部からアジア中央部で繁殖し、地中海地域、インド、中国東部、朝鮮半島南部などで越冬します。日本には冬鳥として渡来し、特に有明海を中心とした九州北部で渡来数が多いです。近年は瀬戸内海や大阪湾にも拡散する傾向があります。

ツクシガモの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

塩水性の干潟や河口、浅瀬のある海岸に生息します。泥深い干潟の水路や水を張った水田でも見られます。

  • 行動・習性

    干潟を歩きながら、嘴で泥の表層を漉し取るようにして餌を探します。繁殖後の換羽期には数千羽の大群に集まり、番の形成は冬の群れの中で行われます。雛はクレイシ(託児集団)を形成し、100羽ほどが集まって育つこともあります。

  • さえずり

    オスは「コロー、コロー」と鳴き、繁殖期には「ウィー、オー」と口笛のような声を出します。メスは「アク、アク、アク」と繰り返し鳴きます。普段はあまり鳴きませんが、繁殖地では騒がしく鳴きます。

海藻、水生昆虫、軟体動物、甲殻類、小魚などを食べます。干潟の泥の表層を漉し取り、主にミズツボ科の小さな貝類を中心に摂食します。二枚貝や有孔虫、カイアシ類なども食べます。

繁殖期は4〜7月で、一夫一妻で繁殖します。樹洞、岩の割れ目、哺乳類の巣穴など様々な穴の中に営巣します。8〜10個の卵を産み、メスのみが約29〜31日間抱卵します。雛は早成性で、45〜50日で独立します。

学名
Tadorna tadorna
英名
Common Shelduck
渡り区分
分布
ヨーロッパ北部からアジア中央部で繁殖し、地中海地域、インド、中国東部、朝鮮半島南部などで越冬します。日本には冬鳥として渡来し、特に有明海を中心とした九州北部で渡来数が多いです。近年は瀬戸内海や大阪湾にも拡散する傾向があります。
生息地
大きさ
全長約63cm
寿命
野生下で約10-15年
珍しさ
めったに見られない
冬季の有明海周辺の干潟が最も観察しやすいポイントです。干潮時に干潟で採餌する姿を探しましょう。白・黒・茶の鮮やかな色彩と赤い嘴は遠くからでも目立ちます。近年は瀬戸内海沿岸でも観察例が増えています。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合