チゴハヤブサ [稚児隼]
Falco subbuteo
空中のハンター、トンボを狩る小型ハヤブサ
チゴハヤブサは、ハヤブサ目ハヤブサ科に属する小型の猛禽類です。和名の「稚児」はハヤブサより小さいことに由来します。俊敏な飛行能力を持ち、飛翔中のトンボや小鳥、さらにはコウモリまでも空中で捕らえる高い狩猟技術を持っています。カラスなどの古巣を利用して繁殖する興味深い習性があり、北海道や東北地方の防風林などで夏に見られます。
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分類
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英名Eurasian Hobby
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大きさ全長約34cm
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羽の色
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寿命野生下で約10年
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸北部やアフリカ大陸北部で広く繁殖し、冬季は南方で越冬します。日本では北海道と東北地方北部に夏鳥として渡来し繁殖しますが、数は多くありません。本州中部以南では渡りの時期や冬季に観察されることがあります。
見通しの良い平地や草原に近い林、防風林、疎林などに生息します。開けた場所で狩りを行い、市街地で姿が見られることもあります。
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行動・習性
基本的に単独で生活し、繁殖期にはつがいで行動します。急降下や急旋回を駆使して飛翔中の獲物を追いかけ、空中で捕らえます。トンボなどの昆虫は飛びながら丸呑みすることもあります。
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さえずり
「キーッキキキキッ」「ケッケッ」と鋭く鳴きます。繁殖期には求愛のためにさえずりが聞かれます。
動物食で、トンボなどの大型昆虫、ツバメやアマツバメなどの小鳥、コウモリなどを空中で捕獲して食べます。飛翔能力の高い獲物を専門に狩る技術を持っています。
繁殖期は5〜6月です。自分で巣を作らず、カラスやハイタカ、カケスなどの古巣を利用します。2〜3個の卵を産み、主にメスが約28日間抱卵します。雛は孵化後28〜32日で巣立ち、成鳥になるまで約2年かかります。