タシギ [田鷸]
Gallinago gallinago
田んぼに溶け込む保護色の達人
チドリ目シギ科に属する中型のシギです。和名は「田に来る鳥」に由来し、水田や湿地でよく見られます。長いくちばしと複雑な縞模様の保護色が特徴で、草むらにじっとしていると見つけるのが困難です。世界中に広く分布するコスモポリタンで、日本では狩猟鳥としても知られています。半夜行性で、昼間は草陰に隠れていることが多いです。
-
分類
-
英名Common Snipe
-
大きさ全長約27cm
-
羽の色
-
寿命野生での寿命は5〜10年程度と推定されています。
-
保全状況指定なし
北半球の高緯度地域で繁殖し、冬季には低緯度地域で越冬します。日本では本州中部以南で冬鳥、北日本では旅鳥として渡来します。
水田、蓮田、湖沼畔、河川、湿地など淡水域に生息します。草の茂みに近い場所を好み、畔の近くの浅い水辺でよく見られます。
-
行動・習性
半夜行性で、昼間は草陰などに隠れてじっとしていることが多いです。安全な場所では日中も活動し、長いくちばしを泥に根本まで突き刺して餌を探します。くちばしの先端だけを開閉できる特殊な構造を持っています。
-
さえずり
驚いた時や危険を感じた時に「ジェーッ、ジェーッ」としゃがれた声で鳴きながら、螺旋状に舞い上がって逃げます。繁殖地ではさえずりながら羽音をたてて急降下します。
昆虫類、ミミズ、貝類(カワニナなど)、甲殻類を主に食べる動物食です。くちばしを泥に差し込んで餌を探り当て、先端で挟んで捕食します。
繁殖地では湿地や草原の地面に浅い窪みを掘り、草を敷いて巣を作ります。通常4個の卵を産み、メスが約17〜20日間抱卵します。