ソデグロヅル [袖黒鶴]
Grus leucogeranus
翼を広げると現れる黒い袖が名の由来
ソデグロヅルは、ツル目ツル科に属する大型のツルです。全身がほぼ純白で、翼を広げた時にだけ見える初列風切羽の黒色が「袖黒」の名前の由来となっています。世界的に絶滅が危惧される希少種で、推定生息数は約3000羽程度。日本には冬鳥として稀に飛来する迷鳥で、出会えれば大変幸運な鳥です。シベリアの湿地帯で繁殖し、主に中国の鄱陽湖で越冬します。
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分類
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英名Siberian Crane
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大きさ全長約140cm
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体重6000g
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羽の色
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寿命野生下で約15-30年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定
夏季にロシア北東部(ヤクーティア)や中北部(オビ川流域)で繁殖し、冬季は中国の鄱陽湖、インド北部、イラン北部で越冬します。日本には冬季に稀に迷鳥として飛来します。
タイガ地帯北部からツンドラ地帯の湿地や沼沢地に生息します。越冬地では浅い湖沼や湿地を利用します。
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行動・習性
他のツル類と比べて環境の変化に対する適応性が低く、繁殖地や越冬地への執着が強いとされています。越冬地では水草の茎や根を主食とし、浅い水域で採餌します。警戒心が強く、人の接近を嫌います。
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さえずり
高く澄んだ声で鳴きます。繁殖地では求愛ディスプレイの際に独特の鳴き交わしを行います。
越冬地では水草の茎や根を主に食べます。繁殖地では昆虫、小魚、両生類、植物の根茎など動物性のものも食べます。
5〜6月頃、タイガ北部からツンドラの湿地に営巣します。地上に植物を積み上げて巣を作り、通常2卵を産みます。抱卵期間は約29日間で、雌雄で交代して抱卵します。