シロハラミズナギドリ [白腹水薙鳥]
Ardenna grisea
小笠原の夜の海を舞う白腹の海鳥
シロハラミズナギドリは、ミズナギドリ目ミズナギドリ科に属する海鳥です。北西ハワイ諸島と小笠原諸島にのみ繁殖する北太平洋の特産種で、英名は「Bonin Petrel(小笠原のミズナギドリ)」です。環境省のレッドリストでは情報不足に分類されていますが、繁殖地が限られており保全が重要視されています。外洋性が強く、陸上で見られることはほとんどありませんが、台風の後に本州沿岸に迷行することがあります。
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分類
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英名Sooty Shearwater
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大きさ全長約44cm
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羽の色
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寿命野生下で約15-30年
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保全状況環境省レッドリストでは「情報不足(DD)」に指定
北西ハワイ諸島と小笠原諸島(南硫黄島、北之島など)で繁殖します。非繁殖期はマーシャル諸島、マリアナ諸島周辺、オホーツク海などへ渡ります。本州近海では台風に吹き流されて迷行した個体がまれに観察されます。
繁殖期以外は外洋の海上で生活し、陸地に近づくことはほとんどありません。繁殖地では穴を掘って営巣します。
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行動・習性
外洋性が強く、一年の大半を海上で過ごします。繁殖期には夜間に営巣地に戻り、穴を掘って巣を作ります。有人島の灯りに誘引されて迷い込み、不時着することがあります。
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さえずり
繁殖地では夜間に様々な鳴き声を発しますが、海上ではほとんど鳴きません。
魚類やイカ類などを海面付近で捕食します。
冬季に小笠原諸島で繁殖します。穴を掘って巣を作るため、繁殖状況の確認が難しいです。南硫黄島では数万組程度が繁殖していると推定されています。かつては小笠原諸島の広い範囲で繁殖していましたが、現在は2箇所のみに限られています。