シロガシラ [白頭]
Pycnonotus sinensis
白い頭が目印の南国の歌い手
シロガシラは、ヒヨドリ科に属する南西諸島特有の野鳥です。日本のヒヨドリ科はヒヨドリとシロガシラの2種のみで、ヒヨドリの甲高い鳴き声とは異なり、ツグミ類にも似た美しく複雑なさえずりを持ちます。八重山諸島には日本固有亜種のヤエヤマシロガシラが生息し、沖縄本島では台湾原産の亜種が分布を拡大しています。農作物への食害も報告されていますが、沖縄の身近な鳥として親しまれています。
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分類
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英名Light-vented Bulbul
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大きさ全長約19cm
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体重30g
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羽の色
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寿命野生下で約5-8年
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保全状況指定なし
中国中南部、ベトナム北部、台湾に分布します。日本では南西諸島の沖縄本島南部と八重山諸島に留鳥として生息し、近年は九州北部の一部にも分布を広げています。
雑木林、林縁、人家の庭木、サトウキビ畑、電線などに生息します。特に藪を好み、農耕地の周辺でもよく見られます。10羽程度の群れで行動することが多いです。
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行動・習性
群れで行動し、電線や茂みの突き出た枝など目立つ場所でさえずります。繁殖期にはなわばりを持ち、毎日同じ場所でさえずる傾向があります。警戒心は比較的強く、人の気配を感じると茂みに逃げ込みます。
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さえずり
オオヨシキリのような「ギョギョッ、ギョギョッ」という声や、「ピキョッ、キョッ、トルウ」「キョキョキョ、ピーァ」とリズミカルに鳴きます。何通りものさえずりパターンを持ち、繁殖期には目立つ場所で活発にさえずります。
雑食性で、ガジュマル、ビロウ、リュウキュウコクタンなどの果実を好みます。昆虫も食べ、電線や灌木のてっぺんから飛びついて捕らえることもあります。農作物のトマト、サヤインゲン、葉菜類なども食べます。
繁殖期は3~8月で、中心は4~7月です。一夫一妻で繁殖し、雌が巣材を集めて巣を作ります。1巣の卵数は3~4個です。巣づくり中、雄は雌の上方でサブソングを歌い、翼をあおるディスプレイをします。