シマフクロウ [縞梟]
Ketupa blakistoni
森の守り神コタンコロカムイ
日本最大のフクロウで、翼を広げると180cmにも達します。アイヌの人々からは村の守護神「コタンコロカムイ」として崇められてきました。かつては北海道全域に生息していましたが、森林開発や河川改修により1970年代には約70羽まで激減しました。現在は保護活動により少しずつ回復し、約165羽が確認されています。
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分類
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英名Blakiston's Fish Owl
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大きさ全長約71cm
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体重4000g
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羽の色
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寿命野生下で20年以上
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定
北海道の道東地域を中心に留鳥として生息します。知床半島におよそ半数が分布しています。世界的にはロシア沿海地方にも生息します。
河川や湖沼周辺の広葉樹林や混交林に生息します。冬でも凍らない浅瀬と営巣に適した大木の樹洞がセットで必要です。河川沿いに10〜15kmの行動圏を持ちます。
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行動・習性
夜行性で、夕方から活動を始めます。浅瀬で待ち伏せして魚を捕らえます。つがいで縄張りを持ち、一年を通じて同じ場所に定着します。繁殖期に人が近づくと繁殖を放棄することがあり、非常に繊細です。
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さえずり
つがいで二重唱を行い、オスが「ボッボー」と2音で鳴き、メスが「ウー」と低い声で応えます。「ボッボーウー」と3音に聞こえ、この声は1km以上先まで届きます。
魚類が主食で、サケ、マス、カジカなどを捕食します。両生類、甲殻類、小型哺乳類、鳥類なども食べます。日本で魚を主食とするフクロウは本種のみです。
繁殖期は2〜5月で、広葉樹の大きな樹洞に営巣します。1〜2個の卵を産み、メスが約35日間抱卵します。雛は孵化後約50日で巣立ちますが、1〜3年間親と共に過ごすことがあります。