シジュウカラガン [四十雀雁]
Branta hutchinsii
絶滅から蘇った奇跡のガン
頬の白い模様が小鳥のシジュウカラに似ていることが名前の由来の小型のガンです。かつて毛皮目的で繁殖地に持ち込まれたキツネにより絶滅寸前となりましたが、日米露の共同事業により奇跡的に復活を遂げました。その保護活動は世界的にも注目されています。
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分類
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英名Cackling Goose
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大きさ全長約64cm
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体重1600g
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羽の色
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寿命野生下で10年以上
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保全状況指定なし
千島列島で繁殖し、宮城県を中心とする日本で越冬します。北海道を中継地として利用します。アリューシャン列島で繁殖しアメリカ西海岸で越冬する個体群もいます。
冬季は水田地帯や湖沼で過ごし、日中は稲刈り後の水田で落穂を食べます。夜間は大きな沼や池で休息します。繁殖地では海岸近くの草地や岩場を利用します。
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行動・習性
10月頃に日本に飛来し、3月頃に繁殖地へ向けて北上を開始します。朝は日の出前に沼を飛び立ち、日中は水田で採食し、夕方に沼に戻る日周行動をとります。マガンなど他のガン類と混群することもあります。
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さえずり
「グァーグァー」などガン類特有の声で鳴きます。群れで行動する際によく鳴き交わします。
主に植物食で、冬季は水田の落穂や草の種子、根などを食べます。
繁殖地では5〜6月頃にメスが4〜6個の卵を産み、オスが周囲の警戒にあたります。抱卵期間は約28日で、雛が成鳥と同じサイズに成長するまで約3か月かけて育てます。