サメビタキ [鮫鶲]
Muscicapa sibirica
高山の森に棲む控えめな旅人
亜高山帯の針葉樹林で繁殖する地味ながら魅力的なヒタキです。背中の色が鮫皮に似ていることが名前の由来とされます。エゾビタキやコサメビタキとよく似ていますが、胸の縦斑がやや太く不明瞭なのが特徴です。渡りの時期には平地の公園でも見られます。
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分類
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英名Dark-sided Flycatcher
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大きさ全長約14cm
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体重15g
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羽の色
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寿命野生下で数年程度と推定
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保全状況指定なし
北海道、本州中部以北で繁殖します。冬季はユーラシア大陸南部、インドネシア、フィリピンなどで越冬します。
繁殖期は亜高山帯の針葉樹林、特に立ち枯れのある森林を好みます。北海道では比較的標高の低い針葉樹林や針広混交林でも見られます。渡りの時期には平地の公園や低山帯の林に立ち寄ります。
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行動・習性
樹上生活が主で、地上に降りることは稀です。林内の枝に垂直に止まり、空中を飛ぶ昆虫をフライングキャッチで捕らえます。捕獲時に「パチッ」と嘴を叩く音がします。秋の渡りの時期には木の実も食べます。
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さえずり
「チョヂィー チヂョチョルリ」など複雑でつぶやくような早口でさえずります。地鳴きは「ジィ」「ジィリリ」「チューイ」などです。繁殖期以外はほとんど鳴きません。
主に昆虫類を捕食します。枝先から飛び立ってフライングキャッチで空中の虫を捕らえる他、秋には木の実も食べます。
繁殖期は5月頃で、なわばり争いが見られます。大木の多い林で繁殖し、3〜5個の卵を産みます。卵は青白色または淡青緑色で、淡紫褐色の小斑点があります。