コムクドリ [小椋鳥]
Agropsar philippensis
頬の赤い斑が可愛い夏の訪問者
スズメ目ムクドリ科に属する夏鳥で、ムクドリより一回り小さく、オスは頬に目立つ赤褐色の斑があるのが特徴です。日本と周辺地域でのみ繁殖する、世界的にも分布が限られた鳥です。ムクドリ科の中でもオスとメスの姿の違いが特に大きく、渡りの時期にはムクドリの群れに混じって見られることもあります。
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分類
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英名Chestnut-cheeked Starling
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大きさ全長約19cm
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体重45g
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羽の色
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寿命野生下で約5年
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保全状況指定なし
千島列島、サハリン南部、日本で繁殖し、冬季はフィリピンやボルネオ島北部で越冬します。日本では北海道、本州北部で夏鳥として繁殖し、渡りの時期は本州中部以南でも見られます。
平地から山地の明るく開けた林に生息します。落葉広葉樹林を好み、人里近くの林や公園でも見られます。
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行動・習性
樹上で活動することが多く、ムクドリが地上で餌を探すのに対し、コムクドリは木の上で花芽や果実を食べます。数羽から数十羽の群れで行動し、秋の渡りの時期にはムクドリの群れに混じることもあります。
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さえずり
「キュルリ、キュルリ」「ギュルギュル」と高く騒がしい声で鳴きます。ムクドリに似た声ですが、より高くて大きく「やかましい」印象です。
樹上で昆虫類、クモ類、木の実、果実などを食べます。特に花芽や花、ミズキなどの実を好み、ムクドリより樹上での採餌が多いです。
繁殖期は5月〜7月。樹洞や人家の屋根の隙間、巣箱などを利用して営巣します。淡い青色の卵を5個ほど産み、約2週間の抱卵で孵化します。