コホオアカ [小頬赤]
Emberiza pusilla
赤い頬が愛らしい小さな旅人
スズメ目ホオジロ科に属する、日本で見られるホオジロ類の中で最も小さな種です。目の周りから頬にかけての赤茶色の羽色が特徴的で、和名の「小頬赤」の由来となっています。日本では主に渡りの途中に立ち寄る旅鳥で、日本海側の島嶼部や南西諸島で観察されることがありますが、出会える機会は限られた珍しい鳥です。
-
分類
-
英名Little Bunting
-
大きさ全長約13cm
-
羽の色
-
寿命野生下で約2-4年
-
保全状況指定なし
スカンジナビア半島北部からロシア、シベリア、カムチャツカ半島で繁殖し、冬季はネパール東部、インド北東部、インドシナ北部、中国南部、台湾に渡ります。日本では数少ない旅鳥または冬鳥として記録があります。
農耕地の周辺、草地、低木の茂みなどに生息します。渡りの時期には海岸近くの草地や畑でも見られます。
-
行動・習性
茂みの中を隠れるように移動し、地上で餌を探します。冬の間は単独か10〜20羽ほどの小さな群れで行動することがあります。他のホオジロ類の群れに混じっていることもあります。
-
さえずり
地鳴きは「ツィ」「チッ」とホオジロ類に共通する声ですが、やや細く高い音です。繁殖期のさえずりは「チュウチュウ チョイ チュウ チュチュ…」と様々な声を組み合わせます。
冬季は主に植物の種子を食べ、地面に落ちた種子をついばみます。繁殖期には昆虫類、ミミズ、クモ、カゲロウなども食べます。
日本では繁殖せず、北極圏のノルウェーやフィンランドなどで繁殖します。メスが草や根で作った巣で抱卵します。