コジュリン [小寿林]
Emberiza yessoensis
黒い頭巾をかぶった草原の貴公子
スズメ目ホオジロ科に属する小鳥で、日本の草原性鳥類の中でも特に希少な存在です。オスの夏羽は頭部が真っ黒になり、まるで帽子をかぶったような姿が印象的です。ヨシ原や湿地の草原に生息し、環境変化に非常に敏感なことから、草原の健全さを示す指標種としても注目されています。「コジュリン公園」の名前の由来となるなど、地域のシンボルとしても親しまれています。
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分類
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英名Japanese Reed Bunting
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大きさ全長約15cm
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体重17g
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羽の色
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寿命野生下で約5年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
日本では本州中部以北と九州熊本県に局地的に周年生息します。大陸ではウスリー地方や中国東北部で繁殖し、朝鮮半島や中国南東部で越冬します。
河川や湖沼周辺のヨシ原や湿地帯の草原に生息します。休耕田や放棄地にも見られますが、ヨシが茂りすぎると姿を消してしまうなど、環境の変化に敏感です。
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行動・習性
ヨシや草の上部でさえずることが多く、縄張り意識が強いです。繁殖期のオスは2〜3haのソングエリアを持ち、盛んにさえずって縄張りを主張します。つがい相手を他のオスから守る「メイトガード」行動も見られます。冬季は5羽ほどの小さな群れで行動することもあります。
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さえずり
「ピーツピーツツーピー」「ピーツピーツツクチュピー」とホオジロに似た短めのさえずりをします。地鳴きは「チッ、チッ」と鳴きます。
繁殖期は昆虫類やクモ類などの無脊椎動物を主に食べます。越冬期には植物の種子を主食とし、地上で餌を探します。
繁殖期は6月〜8月。一夫一妻で繁殖し、草むらの地上近くに巣を作ります。卵数は3〜5個で、メスが主に抱卵します。