コアホウドリ [小信天翁]
Phoebastria immutabilis
大洋を渡る白黒の巨鳥
コアホウドリは、ミズナギドリ目アホウドリ科に属する大型の海鳥で、北太平洋に生息する3種のアホウドリ類の中では最も個体数が多い種です。翼を広げると約2mにもなり、その長い翼で風を受けて大洋を滑るように飛翔します。主にハワイ諸島のミッドウェー島やレイサン島で繁殖し、日本では小笠原諸島の聟島列島で少数が営巣しています。近年、海洋プラスチック汚染によりヒナが被害を受けており、保全活動が進められています。
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分類
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英名Laysan Albatross
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大きさ全長約80cm
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体重3000g
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羽の色
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寿命野生下で約40〜60年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
北太平洋に分布し、ハワイ諸島(ミッドウェー島、レイサン島など)で約80万羽が繁殖します。日本では小笠原諸島の聟島列島で繁殖が確認されています。非繁殖期はベーリング海、アラスカ湾、アリューシャン列島周辺で過ごします。日本近海では稀に観察されます。
繁殖期以外は外洋で過ごし、ほとんど陸に上がりません。繁殖地は草地のある平坦な島を好みます。
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行動・習性
大洋上を長い翼で滑空し、海面近くの獲物を捕らえます。水中に飛び込むことは少なく、水面で浮きながら採餌します。繁殖地では独特のダンスを踊りながら求愛します。一度ペアになると毎年同じ相手と繁殖し、非常に強い絆で結ばれます。
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さえずり
繁殖地では「コッコッコッ」「ウィーウィー」など様々な声を出し、くちばしを打ち鳴らす求愛ディスプレイを行います。
イカ類を中心に、魚類、甲殻類などを食べます。海面近くの獲物を捕らえるため、残念ながら海洋に浮遊するプラスチックごみを誤食することも多いです。
繁殖期は11月〜7月頃。草地に浅い窪みを掘って1個の卵を産みます。抱卵期間は約65日で、雌雄交代で抱卵します。ヒナは孵化後約165日で巣立ちます。一度ペアになると生涯連れ添い、毎年同じ場所で繁殖します。