ケイマフリ [毛衣舞振]
Cepphus carbo
赤い足を持つ海のカナリア
ケイマフリは、チドリ目ウミスズメ科に属する海鳥で、和名はアイヌ語の「ケマフレ(足が赤い)」に由来します。世界的に分布域が非常に狭く、オホーツク海沿岸でのみ繁殖する希少な海鳥です。「フィッ・フィッ・フィー・フィー」という澄んだ美しい声で鳴くことから「海のカナリア」とも呼ばれます。空を飛ぶことも海を泳ぐこともできる両刀使いで、潜水深度は70mを超えることもあると言われています。環境省レッドリストで絶滅危惧II類に指定されています。
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分類
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英名Spectacled Guillemot
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大きさ全長約38cm
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体重490g
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羽の色
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寿命野生下で約15〜20年
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保全状況指定なし
オホーツク海沿岸、カムチャツカ半島、サハリン、日本に分布します。国内の繁殖地は北海道の天売島、知床半島、ユルリ島、モユルリ島、青森県の尻屋崎弁天島などに限られます。
絶壁の多い海岸線、岬、離島の岩礁地帯に生息します。繁殖期以外は海上で過ごしますが、沿岸の海域をあまり離れません。
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行動・習性
水面に浮いて泳ぎ、盛んに水中に潜って採餌します。翼を使って水中を飛ぶように泳ぎ、小魚を追いかけて捕らえます。飛行時は水面近くを直線的に飛びます。繁殖地では断崖の岩の隙間に巣を作り、3月頃から求愛行動が見られます。
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さえずり
「フィッ・フィッ・フィー・フィー」「ピィー ピィー」と高く澄んだ美しい声で鳴きます。繁殖地の断崖では、この美声が響き渡ります。
主にイカナゴなどの小魚を食べます。カジカ類、ギンポ類、カレイ類、イカ、エビなどの甲殻類も捕食します。餌の9割近くがイカナゴとも言われています。
繁殖期は3月〜8月。断崖の岩の隙間や穴に枯れ草を敷いて巣を作ります。通常2個の卵を産み、約30日で孵化します。雌雄交代で抱卵し、ヒナは孵化後約40日で巣立ちます。