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トキ科

クロツラヘラサギ [黒面箆鷺]

Platalea minor

大きさ : 全長約74cm
観察時期 : 11月~5月

しゃもじ型のくちばしを持つ希少な水鳥

クロツラヘラサギは、ペリカン目トキ科に属する大型の水鳥で、東アジアにのみ生息する世界的な絶滅危惧種です。名前の「クロツラ」は顔の黒い部分、「ヘラサギ」はしゃもじのような形のくちばしに由来します。1990年代には世界で約300羽まで減少しましたが、アジア各国の保全活動により個体数は回復傾向にあり、現在は約7000羽が確認されています。福岡県では冬の風物詩として親しまれ、初飛来はニュースでも取り上げられます。

  • 分類
  • 英名
    Black-faced Spoonbill
  • 大きさ
    全長約74cm
  • 体重
    1600g
  • 羽の色
    全身が白い羽毛で覆われ、顔(眼先から額)は羽毛がなく黒い皮膚が露出しています。くちばしは長く先端が平たいヘラ状で黒色です。目の周りには黄色い模様があり、個体によって形や大きさが異なるため個体識別に利用されます。繁殖期には後頭部に冠羽が伸び、胸部や眼先が黄色みを帯びます。足は黒色です。
  • 寿命
    野生下で約15〜20年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧IB類(EN)」に指定

朝鮮半島西岸部、遼寧省沿岸部、ロシア沿海州で繁殖し、冬季は中国南部、台湾、香港、日本、ベトナムなどで越冬します。日本には主に九州や沖縄に飛来し、博多湾や有明海、沖縄の漫湖などが主要な越冬地です。

クロツラヘラサギの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

干潟、河口、河川、湖沼、水田など浅い水辺に生息します。採餌は浅瀬で行い、休息時は人が近づけない場所をねぐらにします。

  • 行動・習性

    群れで行動し、浅い水中にくちばしを入れて左右に首を振りながら歩き、くちばしに触れた獲物を捕らえます。この独特の採餌行動は見ていて愛らしいです。集団で追い込み漁のような採餌をすることもあります。ヘラサギと混群を形成することが多いです。

  • さえずり

    繁殖地では低い声で「グァー」と鳴くことがありますが、越冬地ではほとんど鳴きません。

魚類(ボラ、ハゼ、シラウオなど)、甲殻類(カニ、エビ、アミなど)、貝類、昆虫類などを食べます。カブトガニの幼生を食べることもあります。

繁殖期は6月〜7月頃。朝鮮半島などの無人島の岩壁に、枯れ枝で皿形の巣を作ります。一腹卵数は4〜6個で、雌雄で抱卵します。

学名
Platalea minor
英名
Black-faced Spoonbill
渡り区分
分布
朝鮮半島西岸部、遼寧省沿岸部、ロシア沿海州で繁殖し、冬季は中国南部、台湾、香港、日本、ベトナムなどで越冬します。日本には主に九州や沖縄に飛来し、博多湾や有明海、沖縄の漫湖などが主要な越冬地です。
生息地
大きさ
全長約74cm
体重
1600g
寿命
野生下で約15〜20年
珍しさ
めったに見られない
九州や沖縄の干潟、河口で11月〜4月に観察できます。沖縄の漫湖や三角池、福岡の博多湾が有名な観察地です。干潮時は干潟が広すぎて遠いことがあるので、干潮から満潮になる時間帯を狙うと近くで見られます。ヘラサギとの違いは顔の黒さで識別できます。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合