クロジ [黒鵐]
Emberiza variabilis
墨色の羽をまとう森の隠者
クロジは、スズメ目ホオジロ科に属する小鳥で、和名は雄の体色が黒っぽいことに由来します。日本とその周辺の限られた地域にのみ分布する、世界的に見ても分布域の狭い種です。かつては日本固有種とされたこともありました。ホオジロの仲間には珍しく尾羽に白い斑がないのが特徴で、「無いことが特徴」という独特の識別点を持っています。冬になると山を下り、里山の暗い藪に潜んで静かに過ごします。
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分類
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英名Grey Bunting
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大きさ全長約17cm
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羽の色
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寿命野生下で約5〜7年
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保全状況指定なし
北海道と本州中部以北で繁殖し、冬季は本州西南部から南西諸島に渡って越冬します。カムチャツカ半島南部、千島列島、サハリンにも分布しています。
亜高山帯や落葉広葉樹林、針広混交林の下層にササ類が茂った環境を好みます。冬季は本州以南の常緑樹林の暗い林縁部に移動し、地上で過ごすことが多いです。
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行動・習性
非常に警戒心が強く、茂みの中に潜んで過ごすことが多いです。縄張り意識が強く、繁殖期には地上や空中で他のオスと激しく争います。冬季は主に地上で草の種子を食べ、積雪時には餌を求めて林縁の道路に姿を見せることがあります。
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さえずり
「ピー フィー ツー チョチー」とアオジに似た声でさえずります。地鳴きはアオジより低めの「ジッ」という声です。繁殖期のオスは「ホーィ・チョイチョイ」と独特のさえずりを聞かせます。
主に植物の種子を食べる雑食性です。繁殖期には昆虫やクモなども捕食し、栄養価の高い餌を積極的に摂取します。
繁殖期は5月〜7月頃。ササや低木の枝に枯れ葉や小枝を集めて巣を作ります。一度の産卵で4〜5個の卵を産みます。