クロサギ [黒鷺]
Egretta sacra
岩礁を縄張りにする海辺のハンター
海辺の岩場に生息する中型のサギで、多くのサギが白いのに対し、全身が黒っぽい独特の姿をしています。興味深いことに黒色型と白色型が存在し、九州以北では黒色型が多く、南西諸島では白色型が増えます。これは黒い岩場と白い砂浜・サンゴ礁への適応と考えられています。
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分類
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英名Pacific Reef Heron
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大きさ全長約62cm
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体重400g
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羽の色
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寿命サギ類の寿命は一般的に15〜20年程度とされています。
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保全状況指定なし
東アジア、東南アジアからオーストラリア、ニュージーランドにかけて分布します。日本では太平洋側は房総半島以西、日本海側は男鹿半島以南で繁殖しますが、数は多くありません。本州中部以南では留鳥として周年見られます。
海岸の岩場を主な生息地とし、特に岩礁帯を好みます。干潟や砂浜、まれに河口部でも見られますが、基本的に海辺専門のサギです。単独で行動し、縄張り意識が強く他の個体が近づくと追い払います。
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行動・習性
岩場を歩きながら餌を探し、魚や甲殻類を捕らえます。ダイサギやコサギのように集団で行動することはなく、1羽で縄張りを持って生活します。岩場から岩場へ海面近くを低く飛んで移動する姿がよく見られます。警戒心が強く、人の姿を見ると遠くからでも逃げてしまいます。
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さえずり
「グワァグワァ」などと鳴きます。他のサギ類と同様に、繁殖期にはより頻繁に鳴くことがあります。
魚類、カニなどの甲殻類、エビ、貝類など主に海の生き物を捕食します。岩場の潮だまりや波打ち際で、じっと待ち伏せたり歩き回ったりしながら獲物を狙います。
海岸の岩棚や崖地、離島の岩場などに営巣します。枝などを集めて巣を作り、2〜5個の卵を産みます。雌雄で抱卵・育雛を分担します。