クサシギ [草鷸]
Tringa ochropus
草地にひっそり潜む水辺の旅人
シギ科の中型のシギで、緑色がかった黒褐色の上面と白い腹部を持ちます。名前は草地にひっそり隠れていることが多いことに由来します。活発によく動き回り、立ち止まったときに体や尾を上下に振る独特の動作が特徴です。イソシギに似ていますが、背中に小さな白い斑点が多く、翼下面が黒っぽい点で識別できます。
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分類
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英名Green Sandpiper
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大きさ全長約24cm
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体重80g
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羽の色
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寿命野生下での寿命は8〜10年程度とされています。15年以上生きた個体も記録されています。
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸北部で繁殖し、日本には旅鳥として春と秋に渡来します。関東以西では越冬する個体もいます。本州、四国、九州の水辺で観察できます。
河川の中流域、湖沼、池などの泥地、水田、用水路などの水辺環境に生息します。海岸近くではほとんど見られず、内陸の浅い水辺を好みます。特に堰の周辺でよく観察されます。
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行動・習性
単独か2〜3羽で行動することが多く、群れを作ることはほとんどありません。浅い水辺を歩きながら餌を探し、水中にクチバシを入れて探ることはなく、表面の獲物をついばんで食べます。警戒心が強く、近づくとすぐに飛び立ちます。
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さえずり
「チュイリー」「チュイイ、チュイチュイ」「チューイッ、チュイ」と澄んだ声で鳴きます。飛び立つときによく鳴くことが多いです。
動物食で、甲虫や双翅類などの昆虫、甲殻類、タニシなどの貝類、クモ、軟体動物などを捕食します。まれに植物の種子を食べることもあります。
繁殖地のユーラシア大陸では4月から7月頃に一夫一妻で繁殖します。カラス、モズ、ツグミ類などの樹上にある他種の古巣を利用し、地衣類や蘚類などで内張りをして使用するという珍しい習性があります。