キンバト [金鳩]
Chalcophaps indica
南の島に輝くエメラルドの翼
光沢のある美しい緑色の羽と赤いくちばし・足が特徴的な、南西諸島に生息する小型のハトです。その美しさから「森の宝石」とも呼ばれ、バードウォッチャーやカメラ愛好家に人気があります。薄暗い森林を好み、警戒心が強いため姿を見ることは非常にまれです。日本では国の天然記念物(リュウキュウキンバト)に指定されています。
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分類
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英名Common Emerald Dove
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大きさ全長約25cm
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体重150g
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羽の色
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寿命野生下で約10-15年
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保全状況環境省レッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」に指定
日本では宮古島以南の南西諸島に留鳥として分布します。八重山列島の個体群は固有亜種です。国外ではインド、東南アジア、オーストラリア北部など広く分布しています。
亜熱帯の薄暗い森林に生息し、常緑広葉樹林の林床部を好みます。林の中を低く飛ぶことが多く、長距離を飛ぶことは少ないです。
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行動・習性
単独または番で行動し、警戒心が非常に強いです。地表を徘徊しながら採食を行い、危険を感じると茂みに隠れます。林の中を低く飛んで移動しますが、長距離を飛ぶことは少ないです。
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さえずり
「ホッホロロ」または「コッコロロ」と独特の声で鳴きます。「ウーウー」と繰り返し鳴くこともあります。繁殖期のオスは「コッコロロ」とさえずります。
植物食傾向の強い雑食性で、果実や種子を主に食べます。地面に落ちた木の実を拾って食べることが多いです。シロアリなどの昆虫も食べます。
繁殖期は3〜6月(9月の記録もあり)。樹上の葉に覆われた枝の上に、小枝や草で粗雑な皿状の巣を作ります。1回に2個の卵を産み、抱卵期間は12〜14日。日中は主にオス、夜間は主にメスが抱卵します。雛は12〜13日で巣立ちます。