キョクアジサシ [極鰺刺]
Sterna paradisaea
北極と南極を結ぶ渡りの王者
地球上で最も長距離の渡りをする鳥として知られ、北極圏と南極圏を毎年往復します。年間の移動距離は約8万kmにも及び、生涯で地球と月を3往復以上する距離を飛びます。常に白夜の夏を追いかけて移動するため「太陽を追う鳥」とも呼ばれ、地球上で最も長い時間日光を浴びている動物です。
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分類
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英名Arctic Tern
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大きさ全長約35cm
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体重110g
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羽の色
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寿命野生下で約30年
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保全状況指定なし
北極圏(グリーンランド、カナダ、ロシア、スカンジナビア半島北部など)で繁殖し、南極周辺海域で越冬します。渡りのルートは太平洋東部と大西洋東部に分かれ、日本はルートから外れているため記録は非常にまれです。
海上や海岸付近、河川沿いなどの水辺で活動します。繁殖地では北極圏の砂礫地に集団で営巣し、非繁殖期は南極周辺の海域で過ごします。
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行動・習性
昼行性で、海上や海岸付近を飛翔しながら活動します。群れで生活し、100羽を超える集団を形成することもあります。ホバリングして狙いを定め、水中に頭から飛び込んで魚を捕らえます。夜は水上で休息します。
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さえずり
「キリッキリッ」という甲高い声で鳴きます。繁殖地では警戒時に鋭い声を発し、外敵に対して果敢に威嚇攻撃を行うこともあります。
主に小魚を捕食します。空中でホバリングした後、水面めがけてダイブして獲物を捕らえます。甲殻類や昆虫も食べることがあります。
繁殖期は7〜8月。北極圏の海岸近くの砂礫地に集団で営巣し、2〜3個の卵を産みます。抱卵期間は約24日。驚くことに雛は孵化後わずか1か月で南極への長旅に出発します。